2018年に開始したくくりのウェブホスティングプランは「Linkclub」という日本のコンピュータクラブのサイトのリンクをクリックすることで見ることができます。Linkclubには10万人がメンバー登録しているそうです。実はくくりはLinkclubのサイトのサブドメインであり、他にも「Linkclub Hosting X」(プロの専用サーバーレンタル)や「Linkclub Hosting サービス」(法人用Windowsサーバー)などのホスティングサービスも用意されています。
このレビューではくくりホスティングプランだけに注目していきます。
機能と使いやすさ
くくりは1つだけシンプルなオールインワンのホスティングプランを提供しており、残念ながらアドオンやオプションが複雑です。プランには以下のような機能が含まれています:
- 完全データバックアップサービス
- 無料ドメイン名が1つ
- 無料Let’s Encrypt SSL証明書
- ディスクは最大100GB
- 転送量無制限
最初は疑っていましたが、このホスティングプランはベテランユーザーには意外と充実したプランとなっています。PHP(バージョン5.3~7.2)、Perl、Ruby、Pythonに対応しているほか、MySQLとPostgreSQLといったデータベースにも対応しています。SSHアクセスも許可されており、定期的なスクリプトを実行するためのCronジョブも利用可能です。
また、WordPress、EC-CUBE、osCommerceの簡単インストールオプションもあります。さらに追加料金なしで何回でもバックアップをスケジューリングすることもできます。
問い合わせてみたものの稼働率保証があるかどうか確認することはできませんでした。このホスティングサービスはLinuxとApacheで稼働しており、ストレージはRAID 10構成でデータロスのリスクを削減しています。
ホスティングプランには無料のLet’s Encrypt SSL証明書とSSLアップグレードオプションがついており、ウェブアプリケーションファイアウォール(WAF)も含まれています。
価格とサポート
価格は比較的高いものの、ディスク容量は100GB、転送量無制限、無料ドメイン名もついているので値段に合った内容だとも言えるでしょう。1か月または1年という契約期間でプランを購入することができ、1年分のホスティングに加入すると大幅割引が適用されます。
他の日本のホスティング会社と同じように登録フォームはかなり長くて圧倒されてしまいました。他の日本のホスティング会社とは違い、クレジットカードを使ってプランをネットで購入して支払うことができます。しかし最初のセットアップ料金はおよそ2カ月分の手数料と同じくらいなので注意が必要です。
サポートに関しては掲載されているFAQページを参照して自分で問題解決するか、メールまたは電話で営業時間中または週末にサポートチームに問い合わせることができます。残念ながら回答が来るまでは2~3営業日かかり、週末や祝日には対応してくれません。技術的な緊急事態があった場合は素早く対応してくれるのを願うばかりです。
私がカスタマーサポートを利用したときには宣伝されているより断然遅かったです。実際、まったく回答は来ませんでした。英語で質問したからかもしれません。