1992年に創立された株式会社インターネットイニシアティブ(IIJ)は3000以上の職員がおり、年間収益は50億円以上だそうです。11,000以上の顧客は主に中・大規模な会社や政府機関です。ホームページは日本語と英語で表示することができます。
機能と使いやすさ
IIJはインターネット、WANサービス、ネットワークに関するサービスを提供しています。ネットワークは真の意味でのグローバルネットワークです。NOC(ネットワークオペレーションセンター)は日本に28か所、アメリカに5か所、シンガポールに2か所、イギリスと香港にそれぞれ1か所あります。NOCはそれぞれに無停電電源装置、空調、消火設備、厳重な入退室管理システムが整った場所に設置されています。
IIJのホスティングプランには主に以下のような特徴があります:
- 99%稼働率・可用性保証
- 完全冗長構成
- DDoS対策
- 1日1回自動バックアップ
- SSL証明書
- ディスク容量200MBから1GB
以下の3つのホスティングプランが用意されています:IIJ Webスタンダード2サービス、IIJ Webハイグレード2サービスおよびIIJ GIOインフラストラクチャーP2です。
基本的なIIJ Webスタンダード2サービスプランにはディスクはわずか200MB、アカウント数は50個が含まれているほか、ファイル管理のためのSecureWebマネージャというウェブインターフェイス、ディスク使用の設定の変更が可能です。CGI、FTP、自動バックアップ(1日1回)も含まれています。
もう少しディスクが必要という場合はIIJ Webハイグレード2サービスプランがあります。ディスクは1GBで1GBごとに追加することができ、アカウント数は50個です。このプランはスタンダードプランより機能が多く、PerlやPHPにも対応しています。
ネットビジネスをスケールアップしたい場合は最高レベルのIIJ GIOインフラストラクチャーP2プランがあります。パブリックとプライベートクラウドを統合し、必要なサーバーとストレージを自由に設定することができます。開発環境、eコマース、サイト、SaaSベース、経済的なクラウドシステムが必要な利用者のために設計されているプランです。
東日本または西日本にあるサーバーを選択したりNFS/CIFSサーバーのボリュームを拡大したりでき、稼働率99.99%保証もあります。
価格とサポート
国内・海外のホスティング会社と比べると3つのホスティングプランはいずれもかなり高価格でしょう。毎月の価格が高いほか、ディスク容量やアカウントを追加したりDDoS対策などのアドオンも有料です。最高のインフラだということは否定できませんが、リソースは少なすぎるのでこのような高価格には納得できません。
プランはネットで購入することはできません。プランを購入したい場合、ウェブフォームを記入するか販売部に問い合わせるか、申込書を送信する必要があります。海外の利用者としては意外ですが、日本ではこのような申し込み方法が一般的なのかもしれません。
セットアップに関してのもう一つのデメリットは完了までの所要時間です。すでにドメインを所有しているは最大で1週間、ドメインがない場合は最大2週間かかります。これほど大規模な会社ですからカスタマーサポートが充実していないのには驚きました。サポートにはメール、電話で問い合わせるほか、サイトのFAQページを読んだり、ソーシャルメディアのページが頻繁に更新されているのでそれを確認することができます。また、ログインアカウントがある場合はIIJサービスオンラインを利用することもできます。