IONOSホスティングの評判│現在の性能は？2025年

IONOSの特徴まとめ

IONOSのメリット、デメリット、改善点

IONOS（アイオノス）は、共有、専用、VPS、クラウドホスティングなど様々なレンタルサーバプランを提供しており、幅広いビジネスやプロジェクトに適しています。ブログからオンラインストアまで、中小企業から大企業まで、幅広いニーズに応じられるホスティングサービスです。

IONOSのサービスのメリットの1つは、低価格でありながら高性能であることです。IONOSの稼働率とサイトの表示速度はそこそこ優れていることが分かりました。また、他社の1か月分の料金で、IONOSなら数か月もホスティングサービスを利用できます。これが魅力的でないわけがありません。

しかし、当然のことながら、どんなサービスにもデメリットはあります。IONOSの場合、カスタマーサポートはイマイチです。また、新規加入時の割引価格はずっと続くわけではなく、通常の更新料金はかなり高額になることがあります。もう1つの問題点は、プランの料金に関わらず、メールアカウントは1つだけであることです。さらに、無料のサイト移転サービスもありませんから、自分でサイトを移行しなければなりません。

それでも、IONOSは競合他社と肩を並べるレベルで、一流のレンタルサーバとして高く評価されています。追加のサポートを受けたい場合、IONOSはウェブサイトデザインサービスを提供しており、カスタムクラウドコンピューティング（独自のバーチャルデータセンターを構築する）サービスも利用できます。

検証では筆者がIONOSの一番人気プランを実際に利用しました。本レビューを読めば、IONOSがあなたに適しているかどうか判断できるはずです。

IONOSホスティングの特徴はしっかりしている。特に共用レンタルサーバは優秀

より優れたパフォーマンスや追加リソースが必要な場合、IONOSのプランは段階制で、ニーズに応じて選べます。また、よりパワフルな仕様のホスティングサービスも用意されていて（専用、VPS、クラウド）、より良いパフォーマンスが得られます。IONOSでは、必要に応じてプランの変更、アップグレード、ダウングレードが可能です。

無料ドメイン名とSSL証明書

IONOSの共有ホスティング、専用サーバ、Mail Businessメールホスティング、MyWebsite Nowビルダーホスティングプランではドメイン名が1年間無料です。利用可能なドメイン拡張子には、.us、.ca、.com、.net、.org、.info、.me、.biz、.onlineなどがあります。通常、ドメイン登録はIONOSの一番安い割引価格（年間）と同じくらいのコストがかかりますから、ドメインが無料で含まれるのはオトクです。

ドメインプライバシーも含まれ、登録データが公開記録から隠されます。複数のサイトを構築する場合はVPSプランかクラウドプランを選ぶはずですが、残念ながらこれらのプランに無料ドメインは含まれません。とは言え、IONOSのドメイン登録料は妥当な価格です。

さらに、IONOSのすべてのプランにDigiCertワイルドカードSSL証明書が無料で含まれます。これにより、メインドメイン名だけでなく、サブドメインを作成した場合はそれも保護されます（例：subdomain.maindomainname.com）。

自動的に毎日バックアップ

IONOSのホスティングプランの大半（クラウドとVPSプランを除く）は、毎日自動的に無料でバックアップが行われます。ほとんどの場合、設定する必要もなく、バックアップすべきサイトやデータがあれば自動的に実行されます。バックアップは6日間保持されます。

IONOSダッシュボードメニューの検索バーからWebspaceバックアップメニューに移動すると、バックアップファイルが見つかります。IONOS WordPressホスティングの上位プラン（マネージドとアンマネージドの両方）ではJetpackの無料バックアップが12か月無料で使えます。Jetpack無料版を利用する場合、通常これは有料アドオンです。

エージェンシーパートナープログラム

開発企業であれば、IONOSのエージェンシーパートナープログラムに無料で登録できます。例えば、サイトやメールアカウントなど、クライアントのプロジェクトをダッシュボードを通して一元管理できるようになります。

ほかにも、ソフトウェアの無料体験、製品クレジット付与、専門家によるサポート、IONOSエージェンシーパートナーネットワークでプロフィールを公開できるなどの特典もあります。

IONOSウェブサイトビルダーとデザインサービス

有料アドオンとして、IONOSのデザインチームに依頼するかIONOSのサイトビルダー「MyWebsite Now」を使ってサイトをデザインすることもできます。MyWebsite Nowは使いやすいノーコードのサイトビルダーで、WixやWordPressと似たようなものです。

MyWebsite Nowではレスポンシブ対応のサイトテンプレートが業種別に用意されていて、ドラッグ&ドロップでサイトに要素を追加したり、数千ものストック画像を無料で使ったりできます。また、いくつかの質問に回答するだけで、AIウェブサイトビルダーがニーズに合ったユニークなテンプレートを生成してくれます。AIにテキストと画像を生成させることもできますから、サイト作成のコストと時間をさらに削減できます。

IONOSの特徴まとめ

IONOSホスティングの利用体験

IONOSの利用を開始するのに時間はかからず、特に複雑ではありませんでした。必要な情報を入力し、料金を支払い、サイトを立ち上げるのに30分程度しかかかりません（どれくらい複雑なサイトを作るかにもよりますが）。専門知識がなくても大丈夫です。IONOSのコントロールパネルとコンテンツ管理システム（CMS）は操作しやすく、使い勝手が良いと感じました。

IONOSで新規アカウントを作成

IONOSホスティングに登録するのは簡単で、4ステップで完了します。まず、ホスティングの種類を選び、買い物かごへ進み、必要な情報を入力し、支払いをします。支払い方法はPayPalや主なクレジットカード（アメリカン・エキスプレス、VISA、Mastercard、Discoverなど）に対応しています。

IONOSに登録した際、アップセルはそれほどありませんでした。HiDriveビジネスクラウドストレージやSiteLockのサイトスキャン・修復ツールなどのアドオンを提案されましたが（割引付きの年間プランまたは30日間無料トライアルがあります）、最初から選択されていなかったのは好印象です。

もちろん、私が試したのはIONOSの共用レンタルサーバのPlusプランだけですから、他のプランは登録プロセスが多少異なるかもしれません。例えば、IONOSからドメインを取得する場合は追加の作業があります。

しかし、支払い情報を追加するよう求められたとき、住所の入力で少しトラブルが発生しました。フォームが住所の後半を勝手に削除し、間違ったと氏名が自動入力されたのです。「別の国を選ぶ」ボタンをクリックするとこの問題を解決できましたが、別のページに遷移してしまいました。この解決策に気付かなければ、支払いを完了できなかったはずです。

支払い後、IONOSは自動的にアカウントを作成し、CMSまたはウェブサイトビルダーの選択を案内してくれます。

ドメイン接続とWordPressのインストール

IONOSのWordPressホスティングサービスは、マネージドまたはアンマネージドから選べます。また、IONOSの他のホスティングプランを選んだとしても（標準的な共用ホスティングプランなど）、WordPressやその他のCMSやビルダーをワンクリックでインストールできます。

IONOSのダッシュボードに初めてログインすると、サイトをセットアップするよう求められます。私はIONOSのプレミアム共用レンタルサーバプランを選んだのですが、このプランではWordPressのほかに複数のCMSをインストールできます。そのため、IONOSのWordPress専用プランとは違い、WordPressが自動的にセットアップされているわけではありません。

私のプランでWordPressをインストールするには、一覧をスクロールしてStart Now（今すぐ始める）をクリックしました。IONOSのほとんどのプランにドメイン名が無料で含まれますが、選んだCMSに自動的にリンクされるのは非常に便利です。サードパーティのドメインを追加したい場合、IONOSのセットアップウィザードを使って自分で行う必要があります。IONOSサポートチームに助けを求めることもできます。

使いやすさを向上するその他の機能

IONOSアプリセンター

WordPressと有料のIONOS MyWebsite Nowビルダーのほかにも選択肢があります。IONOSアプリセンターを開くと利用可能なCMSを見ることができます。TYPO3、Joomla、PrestaShop、Drupal、OpenCart、Contaoなどを素早く簡単にインストールできます。

IONOSダッシュボードメニュー検索バー

ワンクリックインストール

IONOSのワンクリックアプリインストーラを使えば、ダッシュボードから70以上のアプリケーションを素早く簡単にインストールできます。WordPressやJoomlaなどの人気アプリから欲しいものを選び、わずか数分で使い始めることができます。オンラインプロジェクトを立ち上げる際にこの機能を活用すると、作業と手間をかなり省くことができます。特に、ホスティングの素人やソフトウェアの設定を自分で行う時間がない方にとって嬉しい機能です。

IONOSの地理的冗長サーバーにより、文句なしのパフォーマンスが期待できる

IONOSでサイトをホスティングすると、優秀な読み込み速度と稼働率が得られます。災害に強い地理的冗長サーバー、耐えることのない電力供給、バックアップ発電機によって停止時間の発生を防防止しています。

筆者の調べで（検証方法はこちら）、IONOSでテストサイトをホスティングした結果、サイトは一度も停止せず、表示速度も高速でした。IONOSは、ドイツ、フランス、イギリス、スペイン、アメリカの複数のデータセンターと提携しています。このネットワークによってこれらの国だけでなく世界中でほぼ完璧なサービスを提供できているのです。

GTmetrix

GTmetrixで調べた結果、IONOSはサイトの読み込み速度が優れていることが証明されました。ホスティングサービスとしては申し分ないパフォーマンスです。また、筆者がIONOSでホスティングした検証用サイトは、ピーク時もそうでない時もパフォーマンスが安定していたことが分かります。表示速度の差は0.5秒程度でした。

UptimeRobot

IONOSでホスティングしたサイトをUptimeRobotで1週間にわたってモニタリングした結果、停止時間は一度も発生しませんでした。不具合やインシデントもありませんでした。サイトは安定しており、反応がよく、1週間に渡ってアクセス可能な状態が続きました。

Sucuriロードタイムテスター

IONOSのホスティングプランに登録する際、またはその後で特定のサーバー拠点を選ぶことはできません。とは言え、IONOSのウェブホスティングプランはどれも地理的冗長サーバーインフラを採用していますから、その必要はないのでしょう。IONOSはアメリカ東海岸と西海岸の両方にデータセンターがあり、筆者がIONOSでホスティングしたサイトはアメリカ全土で特に優れたパフォーマンスとなりました。

オーストラリア、ニュージーランド、シンガポール、日本でも、IONOSでホスティングしたサイトの表示速度は満足できます。これは珍しいことです。もし、遠隔地のユーザーにもサイトを見てもらいたい場合、Cloudflare CDNを有効化して全世界でのパフォーマンスを向上させることができます。この操作はIONOSのダッシュボードから行うことができ、オプションとしてRailgunキャッシングツールを追加することも可能です。これらの追加ツールを使わなくてもIONOSのパフォーマンスは全体的に優れていることが分かりました。

残念ながらIONOSのサポートサービスは期待外れ

他の多くの一流ホスティングサービスと同様、IONOSのカスタマーサポートはイマイチです。実際に利用できる窓口は24時間365日対応の電話サポートのみのようです。日本語のライブチャットサポートもありますが、利用できないことが多いため、応対品質は調べられませんでした。アカウントダッシュボードにログインしても、IONOSが宣伝していた他のサポート窓口は利用できませんでした。

IONOSの電話サポートは国ごとに異なる電話番号が用意されているため、必要な時に助けてもらうことができます。残念ながら、フリーダイヤルではないため、通話料が発生します。

IONOSアカウントを作成するとき、電話PINが付与されます。しかし、実際に電話したところ、PINを伝えてもオペレーターに認識されませんでした。

対応は親切だったものの、サポート担当者は私の質問に答えられなかったのです。最終的に、上司に聞いてメールで回答すると言われました（待たされるのが嫌だったので、筆者がそのように希望したのです）。

メリットとして、IONOSの電話サポートは本当に24時間365日対応です。私が深夜にアメリカの電話番号を試したところ、3分でエージェントに繋がりました。実験として別の国のIONOS電話サポートも試したところ、待ち時間は5分でした。同じサポートセンターに繋がったようで、同じトラブルが発生しました。PINを認識してもらえず、担当者は技術的知識が不足していたため、解決に時間がかかり、余計な通話料を支払う羽目になりました。

IONOSのサポートの良い点は、専任のパーソナルIONOSサポートコンサルタントが付くことですが、このサービスを利用するにはIONOSダッシュボードから有効化する必要があり、検証ではコンサルタントと連絡を取りづらいと感じました。

ヘルプセンターにはよくある質問、記事、チュートリアル、ガイドなどが豊富に用意されており、基本的な問題なら電話をかけずに自力で解決できます。しかし、IONOSはチケットサポートやライブチャットサポートがないのは残念です。特に時間がないときや電話をかけたくない場合は不便です。

フルプライスの更新料金も妥当な価格

おすすめはスタンダードなIONOSの共用ウェブホスティングプランです（特にPlusプランが良いでしょう）。これらのプランはIONOSのWordPressホスティングプランとほぼ同じ価格ですが、スペックや機能がより優れています。WordPressなどの人気CMSやウェブサイトビルダーにも対応していますから、損はありません。使いやすい高度なサイトビルダーを使いたい場合はIONOS MyWebsiteビルダープランを試してみると良いでしょう。

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IONOSの新規加入割引は素晴らしいですが、更新時になるとかなり高い通常価格を支払わなければなりません。実際、IONOSユーザーの多くは「更新料金が高い」ことを不満点として指摘しています。そのため、更新時の価格も踏まえてプランを選ぶようにしましょう。

ウェブ開発企業やフリーランサーには、IONOSのエージェンシーパートナーホスティングプランがイチオシです。エージェンシーパートナープログラムの会員になれますから、すべてのサイトを1か所からアクセスでき、その他の特典もゲットできます。

もちろん、共用ホスティングプランでは不十分なプロジェクトもありますから、その場合は、クラウド、VPS、専用サーバーを選ぶことになります。IONOSはこれらのサービスも提供しています。意外なことに、より高度なIONOSホスティングプランも大幅割引の対象です。

実際、IONOSのクラウドとVPSプランは、共用ホスティングプランと同じくらい低価格です。HDDストレージを選んだ場合、IONOSの専用サーバープランも他社に負けない価格となっています。最初の6か月間、IONOSの主なホスティングサービスの年間プランは通常価格の約10分の1となっていますから、コスパ抜群です。何らかの理由でサービスに満足できなかった場合は30日以内に問い合わせれば返金してもらえます。

厳密に言えばスタンダードなホスティングプランには含まれませんが、IONOSのクラウドコンピューティングサービスにも触れておきます。Microsoft Azure、Amazon Web Services（AWS）、Google Cloudといった競合他社に対抗するように設計されているこのサービスを利用すると、ゼロから自分の仮想クラウドデータセンターを構築できます。このサービスは30日間無料で試せます。