💎サービスの種類 | DIYロゴメーカー |
🚀無料体験版 | はい |
📁ファイル形式 | PNGファイル |
🔄無料修正 | なし |
Hatchful:Shopifyによる完全に無料のロゴメーカー
Shopifyはeコマース業界でも大手企業で、大規模なネットショップから個人営業のショップまで、様々な会社が利用しています。Shopifyのeコマースソリューションは好評ですが、この会社が開発したオンラインロゴメーカー、Hatchfulはどうでしょうか? ネットショップサービスと同じくらい良いサービスなのか見てみましょう。
Shopifyのサービスとして比較的新しいeコマースなど、Shopifyのほかのサービスを利用しなくてもHatchfulは無料で利用でき、完全に無料でロゴをダウンロードすることができます。Hatchfulのサイトは英語と日本語で表示できます。
さらに、ロゴはほぼすべての言語に対応していますから英語や日本語以外のロゴを作成するためにも役立ちます。
日本語のロゴを素早く作成したくてあまりパッとしないロゴでも良い場合はHatchfulを利用してみると良いでしょう。しかし、少しだけお金を払っても構わない場合は Fiverrでデザイナーに5ドルからロゴデザインを依頼できます。自分でデザインする必要はありませんし、他では見られないようなユニークなロゴをゲットできます。
詳しく見ていく前に一言。このツールの公式名はHatchfulですが、一般的にはShopifyロゴメーカーと呼ばれています。このレビューではどちらも同じ意味として扱います。
Features and Ease of Use
洗練されたインターフェイスで素早く利用を開始
Hatchfulは「きれいなロゴを素早く制作」と宣伝しています。このツールは人工知能(AI)技術を利用していないため、利用開始はスピーディーです。好みについて質問に答える必要がないため、ビジネスに関して基本的な情報を入力するだけなのです。
4つの画面で情報を入力したら100以上のロゴテンプレートが表示されます。好みのテンプレートをクリックしてカスタマイズし始めることができます。
ご覧の通り、Hatchfulのロゴテンプレートは色々なフォント、レイアウト、色を使用しています。もちろん、たくさん種類があるからと言って、並のデザインが多いというデメリットの埋め合わせになるわけではありません。(スクリーンショットのデザインはまあまあですが、他のデザインも大したことはないと思います)。
AI技術がデザインを生成してくれるわけではないのでアイコンはビジネスと無関係なものばかりが表示されますが、様々なデザインをインスピレーションにしてデザインに生かすことができますし、後でアイコンを変更できるのも良いでしょう。
ですが、どんなロゴを制作したいかアイデアを思い描いてあるという場合、Hatchfulはあまり向かないと思います。AIのスタートアップウィザードがある Wixロゴメーカーは特定のアイコンを選べますし、Lookaなら3色まで色のパレットを選べますから、よりパーソナライズされたデザインを作成できます。
ちなみに、これらのロゴメーカーを比較してみたい(スタートアップウィザードだけでなく最終的に完成したロゴも見てみたい)という方は ロゴデザインプラットフォームの比較をご覧ください。同僚が大手ロゴデザインプラットフォームを比較し、最高のサービスがどれなのか分析しました。
デザインも使いやすさもバッチリ
Hatchfulの第一印象は見た目がとてもきれいだということです。(Hatchfulのインターフェイスの方が制作できるロゴよりきれいだと思ってしまうほどです。)
ブランドの印象を左右するロゴをデザインするツールですから、見た目は大切ですね。Shopifyのオンラインロゴメーカーはきちんとデザインされた鮮やかなビジュアルを採用してデザイン作業を案内してくれます。
例えば「デザインスタイル」のステップ(4つのステップのうち、2つ目)では画像と色を使ってキーワードを説明しているのが良いと思いました。インダストリアル、エネルギッシュ、信頼性のあるというキーワードは視覚的にどう表現されるか直感的に分かるようになっています。
カスタマイズオプションはあまり充実していません
他のロゴメーカーと比べるとHatchfulのカスタマイズオプションは少なめです。
ロゴをどれくらいカスタマイズできるかというのはどのテンプレートを選んだかに左右されますが、どのテンプレートを選んでも有料ツールほどは細かくカスタマイズできません。例えば Wixロゴメーカーのようにドラッグアンドドロップ機能はありませんし、DesignEvo のように自由にデザインできるわけでもありません(このロゴメーカーは商業目的でも利用できるロゴを無料で制作してダウンロードできるサービスです)。
基本的なロゴカスタマイゼーションしかできないのです。ほとんどのテンプレートで以下のようなことが可能です:
- フォントの変更
- 色の変更
- アイコンの変更
- 会社名の変更
- スローガンの追加・削除
すべてのテンプレートで以上の項目すべてを編集できるわけでもありません。例えば下のテンプレートは色を変更できると書かれていますが、すべて同じ色に変わってしまうのです。
また、下のテンプレートではアイコンを変更できると思いますよね。しかしエディタを見てみると、アイコンは変えられないことが分かります。植物に関係のあるビジネスなら問題ないかもしれませんが、そうでなければ全く役に立ちませんね。
最低でもまあまあ良いテンプレートを見つけるのはHatchfulでは少し時間がかかってしまうかもしれません。残念ながら手間を省くためのアドバイスはありません。一つ一つ見ていくしかないのです。結果をキーワード検索で絞り込んだり、どのテンプレートがカスタマイズ可能なのか見極めたりできませんから、一つ一つクリックしてみるしか方法はないのです。
結局、テンプレートはまあまあ良いものの、探すのに時間がかかりユニークなものにパーソナライズすることはできません。Shopifyロゴメーカーを利用した2つのビジネスが似たようなロゴを作ってしまうのは避けたいものです。
ありきたりなロゴを避けるにはプロのデザイナーに一からデザインしてもらうのがベストです。(Fiverrなら5ドルからデザイナーに依頼でき、低価格でカスタムデザインを制作してもらえます。)
多数のロゴファイルを無料でゲット
ロゴをカスタマイズできたらダウンロードボタンをクリックしてメールでファイルを受け取ることができます。ファイルをダウンロードするにはHatchfulのアカウント登録が必要です(無料)。
メールで届いた圧縮ファイルには以下のようなファイルが含まれています:
- フルカラーの高画質PNGファイル
- 透明背景の高画質PNGファイル
- ファビコン
- Facebookプロフィール画像・カバー写真(×2)
- インスタグラムプロフィール画像
- ツイッタープロフィール画像・バナー(×2)
- ピンタレストプロフィール画像・ボード写真
- LinkedInプロフィール画像・バナー(×2)
- YouTubeプロフィール画像
無料ツールとしてはこれほど多様で便利なファイル形式をゲットできるのは素晴らしいことです。特に背景が透明なファイルはインターネットに掲載するのに重宝します。デメリットはスケーラブルなベクトルファイルをダウンロードできないことです。このため、これらのファイルは大きなサイズで印刷するのには向きません(高画質のPNGファイルは名刺や文房具など小さなものに印刷するためには利用できますが、それ以上拡大してしまうと画質の悪さが目立ってしまいます)。
Pricing and Support
ロゴは本当に無料
Hatchfulは間違いなく無料で利用できます。ロゴは無料でダウンロードしたり、何度でも同じロゴを編集して再ダウンロードできます。さらに複数のロゴファイルを制作して複数のビジネスで利用することも可能です。
商業目的での使用権
この点はHatchfulに改善してもらいたいものです。サイトやロゴメーカーには商業目的での使用権に関して明白な説明がないのです。
利用規約を読んだところ、Shopifyはロゴにサードパーティの要素を使用する場合があり、これらの要素が制作者などの権利を侵害しないことを確認するのは利用者の責任だという記述があります。
しかし、アイコン・フォント・デザインが「サードパーティの要素」だということはどこにも示唆されていません。さらに、オリジナルの画像をアップロードすることもできません。利用規約は必要以上に慎重に書かれているようですが、利用者としてはあまり役に立ちません。
では、ロゴはビジネスで利用できるのでしょうか? 100%確実なことは言えないというのが本音です。
カスタマーサポートはほぼ無に等しいため、それ以上のことは言えないのです。もし、カスタマーサポートから返事があった場合はこのレビューを更新しますね。
カスタマーサポートはメールのみ
Shopifyは主なサービスで充実したカスタマーサポートを提供していますが、Shopifyロゴメーカーのサポートはメールだけです。ライブチャットや電話サポートはありません。
カスタマーサポートの面ではHatchfulは全然ダメとしか言いようがありません。6日前にメールを送ったのに返事がないからです(メールを受信したというメールも送られてきませんでした)。電話で問い合わせられたらいいのに、と思ってしまいます。