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「ECサイトを作るのは難しそう…」と思っている方が多いからです。 数日、数週間かかると思うかもしれませんね。しかし、Wix(ウィックス)のような便利なサイトビルダーを利用すれば、驚くほど短時間でオリジナルのネットショップが完成します。 もちろん、Amazon のような大規模なネットショップは作成できませんが、小~中規模のネットショップであれば、Wixがおすすめです。さまざまなビジネスに適したきれいなテンプレートが数百種類あり、エディタはドラッグアンドドロップ形式で操作も簡単です。また、デザインのカスタマイズ性が高いので、思い通りのサイトが完成します。 専門知識がなくても、支払い方法の設定やドメインの連携、商品の追加など、一連の作業が完了します。実際に試したところ、Wixを使って1時間以内にネットショップを作成できました。このガイドでは、手順ごとにスクリーンショットを交えて解説していきます。 今すぐ始めれば、ネットショップから収入を得られる日も早まります。さっそく始めましょう!
Wixアカウントに登録する
ネットショップを作り始める前に、Wixアカウントを登録する必要があります。Wix.comにアクセスし、「今すぐ始める」をクリックしましょう。メールアドレスとパスワードを入力すればアカウントを作成できます。また、FacebookやGoogleのアカウントで始めることも可能です。アドバイス:eコマースプランでなければサイトで商品を販売できませんが、現段階で有料プランに加入する必要はありません。無料プランでECサイトを作成し、使い心地を実験するのがおすすめです。思い通りのサイトを作り、必要な機能がすべてそろっていることを確認してから有料プランにアップグレードすると失敗しません。
テンプレートを選ぶ
次に、テンプレートからサイトを作成するか、Wix ADIを利用するか選択する画面が表示されます。「Wix ADI」を選ぶと、いくつか質問に答えることになります。その回答をもとに、人工知能(AI)が素早くサイトを生成してくれる仕組みです。編集に時間をかけたくない場合に便利でしょう。 今回は、テンプレートからオリジナルサイトを作成することにしました。 「ネットショップ」というカテゴリには100種類以上のテンプレートが用意されていますが、Wixの900種類を超えるテンプレートはすべて「Wixストア」というアプリに対応しているので、どれでもECサイトを作成できます。どのような商品を販売するのか検討してテンプレートを選びましょう。 例えば、「商品は1つだけだけど、複数のバリエーションがある」という場合、シンプルなレイアウトのテンプレートがおすすめです。大きな商品画像を表示するスペースがあれば、商品を大胆にアピールできますね。商品のバリエーション数が制限されているテンプレートもいくつかありますから、ニーズに合っているか確認するのが得策です。 逆に、多数の商品を販売するなら、商品ギャラリーやコレクションをきれいに表示できるテンプレートを選びます。長文の商品説明を掲載したい場合、商品ごとにテキスト部分が大きいテンプレートが良いでしょう。 また、サイドメニューなど、ナビゲーションバーが目立つテンプレートなら、サイトの構造が分かりやすいため、訪問者は欲しい商品を簡単に見つけることができます。 最後に、地図や商品動画などの機能が必要か検討しましょう。すべてのテンプレートにこれらの機能が搭載されているわけではないので、必要な機能を搭載しているものを選ぶとサイトの作成がはかどります。 今回は、カリグラフィーセットのネットショップを作成することにしました。メールやソーシャルメディアの時代に、手書きの手紙や招待状が届いたら嬉しいですよね。 Wixのeコマース向けテンプレートの中から、「ティーショップ」を選びました。このテンプレートは伝統的な印象のフォントとモダンなフォントを組み合わせて上品な雰囲気ですし、オンラインマーケティングに大切な機能(ブログ、オンラインチャット、ソーシャルメディアへのリンクなど)も搭載しています。 「ティーショップ」はWixの他のeコマース用テンプレートと同様、Wixストアを内蔵しています。もちろん、eコマース以外のテンプレートもOKです。Wixは900種類以上のテンプレートがあり、どのテンプレートにもWixストアを簡単に追加できます。画面左のエディタで+アイコンをクリックし、ストア > サイトに追加 の順にクリックしましょう。ネットショップを編集する
では、ブランドイメージに合わせてテンプレートをカスタマイズしていきましょう!ご覧の通り、私が選んだテンプレートにはお茶の画像が埋め込んでありますが、カリグラフィーセットを販売する予定ですから、変更する必要がありますね。そこで、ブランドイメージにピッタリの画像をアップロードしていきます。 しかし、アップロードした画像は明るすぎて文字が読みにくいため、Wixエディタを使って読みやすいように編集しました。 次に、カリグラフィーショップのイメージに合うように、題名のフォントを変更します。内容もブランドと商品に合わせて編集しました。Wixエディタは直感的に使えますから、編集はとても簡単です。 Wixアプリマーケットを利用すれば、簡単に機能を追加できます。スマートポップアップ、訪問者の分析、カゴ落ちの復元など、さまざまな機能が用意されています。ただし、今回は短時間でサイトを公開することが目標ですから、この作業は後で行いましょう。ネットショップを公開する準備ができたら、必要に応じて機能を追加できます。
商品を追加する
満足できるデザインに編集できたら、ネットショップ自体をカスタマイズしていきます。Wixエディタの左側で、ネットショップ > 今すぐ始める の順にクリックします。「商品を追加」というボタンが表示されます。 作業を始めると、商品ページにサンプル商品が表示されています。もちろん、サンプルですから、削除する必要がありますね。次に、右上で「商品を追加」をクリックします。 商品名や説明を入力する画面が表示されます。他にも、商品の写真や動画もアップロードできます。コンバージョンを上げるためにとても重要ですから、きれいに表示されるようにしましょう。また、色やサイズなど、商品のバリエーションも設定できます。 私のサイトはこのように仕上がりました。カリグラフィーセットの写真を追加したほか、4色のバリエーションも設定してあります。赤い羽が付いた万年筆は素敵ですよね。 サイトで販売したい商品が複数ある場合は、上の作業を繰り返しましょう。まず、4つの商品を追加し、ホームページに表示できるように「新登場」というコレクションを作成しました。 最初に選んだティーショップのテンプレートと、作成後のサイトをGIFで比較してみましょう。どのような商品を追加したのか、ブランドに合わせてどのように編集したのか、ご覧ください。 編集前はこのようなサイトでした。 上のテンプレートを少し編集し、オリジナル商品を追加すると、以下のようになりました。ストアの設定を変更する
エディタのメイン画面で「設定」タブをクリックし、「ビジネス情報」を選択してください。 ネットショップの名前、連絡先、言語、通貨などの情報を追加できます。また、「配送」では、地域ごとに送料を指定できます。 ちなみに、Wixアプリマーケットには Shippo や Shipstation など、配送アプリがいくつか用意されています。このようなアプリをサイトと連携すると、フルフィルメント、配送、荷物の追跡、出荷ラベルの印刷などを低価格で利用できるので便利です。 また、販売する商品がない場合は、ドロップシッピングストアを始めることもできます。Modalyst などのドロップシッピングアプリを利用すると、他のサプライヤーの商品を自分のサイトで販売できます。販売した商品の配送はサプライヤーが行うので、在庫管理の心配はありません。支払い方法を設定する
商品を追加し、コレクションを作成できたら、お客さんが商品を購入できるよう、決済ゲートウェーを接続しましょう! 設定タブから「ビジネス情報」にアクセスすると、「Eコマース・会計」の欄に「決済方法」というボタンがあります。クリックしてください。 国によって異なりますが、50種類以上の支払いゲートウェーから選ぶことができます。Afterpay、Clearpay、Laybuyなど、分割払いに対応しているサービスもあります。 私はアメリカに住んでいるので、Wix PaymentsとPayPalの2種類が選択してありました。今回はそのままにします。Wix Payments なら、サードパーティのサイトにログインしなくても、Wixのダッシュボードから受注を管理したり、返金や取引トラブルに対応したりできます。 一方、PayPalはネットショップに必須のサービスですね。私の経験では、利用者の70%程度がPayPalでの支払いを選ぶようです。PayPalだと支払いが保護されるからでしょう。もちろん、他の決済サービスを追加したい場合はこちらの画面から行えます。 利用したい決済サービスを選んで「接続」をクリックしましょう。決済サービスによって販売できない商品・サービスもあることに注意しましょう。例えば、Wix Payment では成人向け商品は販売できません。 決済サービスを設定すると、ドメインを接続する画面が表示されるはずです。ドメインを接続する
この作業は大変だと思うかもしれませんが、実はとても簡単です。また、無料のWixドメインだと、お客さんが商品を購入してくれる可能性は極めて低いため、独自ドメインを設定するのはとても重要な作業だということも覚えておきましょう。Wixのドメインだと、本物のネットショップという印象ではありませんよね。 この画面が表示されたら、「ドメイン名を取得」をクリックしましょう。 「ドメイン名を取得」という画面が表示されなかった場合もご心配なく。エディタ画面で設定 > ドメインを接続の順にクリックするだけです。 次の画面には、「新しいドメイン名を購入」と「登録済みのドメインを接続」という2つのオプションが表示されます。
アドバイス:ネットショップの名前を考える前に、ドメイン名を利用できるか確認しましょう。アイデアが思い付かない場合は、ドメイン名生成ツール を参考にしてみてください。素敵な名前を思い付いても、他の人がドメインを使用していれば、他の名前を考えなければなりません。
例えば、今回は Calligraphy Fountain という名前のネットショップにしました。「Calligraphy」と「Fountain」は SEO に有利だからです。さらに、calligraphyfountain.com は利用できる状態だということも確認してあったのです。
新しいドメイン名を購入する場合、利用できるか確認する検索画面が表示されます。ピッタリのドメインが見つかったら、「登録する」をクリックしましょう。
この時点で、無料プランをWixのeコマースプランにアップグレードする必要があります。アップグレードすれば、で支払いゲートウェーからお金を受け取れるようになり、お客さんはサイトで商品を購入できます。
また、アップグレードするとドメイン名を接続できますから、「今すぐアップグレード」をクリックしましょう。1年プランを選ぶと、1年目はドメインが無料となります。
次に、eコマースプランが3種類表示されます。それぞれのプランで何ができるか詳しくはWixの完全レビューをご覧ください。今回はビジネスVIPプランを選びました。比較的低価格ですし、小規模なネットショップに必要な項目をすべて満たしています。また、年中無休のカスタマーサポートを利用できるのも嬉しいポイントです。しかし、初めての場合はビジネスプランの方が良いかもしれません。
支払いの頻度を選択し、支払い情報を入力したら「購入する」をクリックするだけです。毎月支払うより、年間契約の方がお得です。Wixの有料プランはすべて14日返金保証付き なので、気が変わった場合も安心です。
購入が完了したら、無料ドメイン名のクーポンを利用する画面が表示されました。
連絡先情報を確認し、ドメインのプライバシー保護のためにアドオンを追加 するか聞かれます。必須ではありませんし、後から追加することもできますから、今回はスキップして構いません。
この時点で、受信箱を購入し、@yourdomainで終わるプロのメールアドレスを設定 するオプションが表示されます。あったら良いですが、メールプロバイダはたくさんありますから、Wixから購入しなくてもOKです(無料のメールプロバイダもあります)。しかし、サイトとメールをまとめて管理したい場合は加入するのが便利でしょう。
完了したら「ドメインへ」をクリックしてください。
Wixダッシュボードに戻り、ドメイン名を取得した時のメールアドレスを確認する必要があります。Wixからのメールを開き、「確認する」をクリックするだけです。
サイトが公開され、先ほど取得したドメイン名に接続されています。
Wixで作成したネットショップをプレビューする
この時点でネットショップは公開されています。しかし、宣伝を始める前に、すべて正常に動作しているかサイトを確認しましょう。 念のため、自分で商品を購入する流れを試してみるのがおすすめです。パソコンとモバイル端末から、サイトにアクセスし、アイテムをきちんと注文できるかチェックします。 マーケティングキャンペーンを始める前に問題がないか確認すべきですよね。 Calligraphy Fountainをパソコンとモバイルで確認したところ、とてもきれいに表示されました。すべてうまくいったのは達成感がありますね。アドバイス:自分でネットショップを作成する自信がない方は、Fiverrにアクセスして、プロのデザイナーに依頼することもできます。2,200円程度でフリーランサーにWixでECサイトを作成し、商品を追加してもらえます。
WixでECサイトを構築した後は?
Wixでネットショップを作成するのがいかに簡単かご理解いただけたと思います。Wixの無料プランを活用すれば、気軽に始められるのは便利ですよね。しかし、ネット販売を成功させるには他にもしなければならないことがあります。以下のようなことを試してみましょう。- Wix SEO WizでサイトのSEOを最適化する。
- GoogleやFacebookなどで宣伝を流す。
- プランに含まれている Wixの分析ツールの使い方を調べ、売り上げアップを図る。
- 新商品を販売する。