WooCommerceのテーマストアを見ていたところ、業種で絞り込めないことに気付きました。使いにくいなと思ってしまったのが本音です。
しかし、様々なECサイトやビジネスにピッタリのテーマがたくさんあることも分かりました。
WooCommerceのテンプレートを分析したところ、
パッとしない名前なのに、中を見てみるととても素晴らしいデザインがいくつかありました。 そこで、この記事では最高のテーマを5種類ご紹介し、どんな場面におすすめか見ていきます。
ネットショップを始める場合、レスポンシブデザインで直感的に利用でき、見た目もきれいなテーマが欲しいものです。さらに、実用的な機能も必要です。商品の絞り込み、レビュー、ブログ、きれいなギャラリーなどがあると便利でしょう。
WooCommerceのテーマは最初から機能が充実していますし、もちろん自由にカスタマイズすることも可能です。
おまけとして
WixとSquarespaceにおすすめのテーマもご紹介します。 WooCommerceと同様、ECサイトに役立つ機能を利用できます。WooCommerceより種類が豊富です。
お客さんを魅了させるWooCommerceのテーマ
WooCommerceのテーマの大半は、多目的で役立つ「Storefront」というテーマを編集したものです。 1
実はWooCommerceの最新バージョンで利用できるWordPressテーマもたくさんあります。しかし、正しく動作するように実装したり、WooCommerceがアップデートされた時はデベロッパーの助けが必要です。また、WooCommerceの商品レビュー機能も利用できません。
そのため、最高の利用体験にはWooCommerceが提供するテーマを選ぶ のがおすすめです。WooCommerceがアップデートするとテーマも自動でアップデートするのでサイトが壊れることはありません。
テーマストアはWooCommerceのページメニューで
Marketplace にカーソルを合わせると見つけることができます。
テーマは合計で20種類あり、そのうち3種類は無料です 。有料テーマも手頃な価格で、4200円から購入できます。
しかし、コードを書かずにネットショップを自由に編集したい場合、WooCommerceのStorefront Extensionsセットを購入する必要があります。そうなるとプレミアムテーマより高価格です。
WooCommerceによると、レスポンシブデザインのテーマは13種類しかないそうですが、実際はそうではありません。
テーマはすべてモバイル端末対応なのです。 今回の調査ではテーマを1つひとつ試してみました。
1. Storefront
WooCommerceではデモサイトのページを見られるので、サイトがどのように仕上がるかイメージできます。 1
これはWooCommerceのテーマの中ではかなり良いでしょう。
Storefront はWooCommerceが一番売りにしているテーマであり、
他のテーマはStorefront がベース になっています。
名前で推測できるかもしれませんが、
Storefront はあらゆるビジネスに向いたテーマです。ライブデモ版を見ると、キッチン用品、電子機器、衣服、食品、カバンなどの写真が目に留まります。
このテーマにはサブスクリプションの価格表も簡単に追加でき、ジム、クラブ、オンラインコース、サブスクリプションボックス、新聞、マガジンなどにも活用できます。
WooCommerceに加入すると無料で使えるのも魅力的です!
このテーマは効率も重視しており、サイトが素早くロードします。商品数が多くてもOKです。
また、SEOを念頭に置いて設計されています 。サイトにスキーママークアップを追加でき、検索エンジンがコンテンツの内容を理解し、ランキングするために役立ちます。該当する検索結果に商品が表示される確率が高くなるわけです。
Storefront のテーマはかなり直感的に利用でき、自由度も高いでしょう。アクセシビリティガイドラインにも準拠しているため、障害がある利用者も使いやすいサイトが完成します。しかし、ユーザーエクスペリエンスは良いですが、「すっきりしたシンプルなデザイン」は裏を返せば「つまらないデザイン」とも言えます。しかし
エディタでは基本的な部分を自由にカスタマイズできますし、コーディングの知識があればオリジナルのコードを挿入することも可能です。
素早くネットで商品を販売したいのであれば
Storefront がおすすめです。必要に応じて編集したり、WooCommerceの拡張機能も追加できます。
2. Bistro
商品数が多い場合、「Bistro」ならドロップダウンメニューや商品のカテゴリを追加できます。 1
Bistroテーマは空白をうまく使って商品画像を引き立てているのが素晴らしいと思います 。また、白と黒がメインカラーもモダンなデザインですが、温かみは失っていません。
WooCommerceによると、このテーマは「オーガニック食品など」を販売するのにおすすめだそうです。確かに、食べ物の写真がとてもきれいに表示されますが、それ以外の商品にも適していると思います。
高級品、デザイン、美容関連の商品を販売するのであれば、Bistro テーマがピッタリです 。花屋、ブティック、宝石店、写真家、ギャラリー、音楽ショップ、チョコレートショップ、アンティークなども良いですね。他にも本屋、レコードショップ、眼鏡屋にもおすすめです。
Bistro は大規模なお店だけでなく小さなお店にも合うように編集できます。
商品数が多いビジネスはドロップダウンメニューを追加することでデザインを大きく変えずに快適にネットショッピングできるようなサイトを作成できます 。
商品ページにはレビュー、関連商品、ソーシャルメディアボタンなどが含まれています。 1
商品ページにはソーシャルメディアのリンクもあるのは気に入りました 。これは私がとても気に入ったテーマの1つで、有料テーマでも低価格な方です。
3. Hotel
WooCommerceのHotelテンプレートには頻繁に予約を入れるお客さんのためにアカウントのログインオプションがあります。 1
明らかにホテル向けに設計されたテーマですが、
ホテル以外にも何らかの予約を入れる必要があるビジネスならHotel テーマが最適です 。
旅館、民宿、ホステルはもちろん、美容院、ヨガのクラス、美術館のツアー、病院、セラピー、コンサルタント、ワイン、ワインテイスティングなど、様々な場面で予約を入れる必要がありますね。このようなビジネスには
Hotel テーマが良いでしょう。
Hotel テーマには「WooCommerce Bookings」と「Accommodation Bookings」という
WooCommerceの予約拡張機能を2つ搭載している 点がユニークです。予約を入れられるサイトを作りたいならとても便利です。(ただし、WooCommerce Bookings拡張機能は有料なのでご注意ください!)
商品ページに画像ギャラリーが表示されるのはとても気に入りました。 とてもきれいな演出になっています。このようなサイトを見たら週末旅行の予約を入れたいなと思ってしまいますね。
Hotel テーマには追加機能がありますが、有料テーマの中では安い方です。
4. ToyShop
ToyShopはフッターに雪だるまとクリスマスツリーを表示して季節感を演出できます。 1
このテーマはカラフルで、オリジナリティあふれるデザインです。比較的安いのも良いでしょう。
遊び心をアピールしたいブランドならToyShop がピッタリかもしれません。
このテーマは明らかに子供をターゲットにしたいビジネス向けに設計されています。また、
自然も取り入れていて、背景にはふわふわした雲が流れ、フッターは季節に合わせて変化します。
このテーマに搭載されている機能に注目すると、音楽フェスティバルやサーカスなどのイベントチケットを販売するのに最適でしょう。他にもスカイダイビング、サーフィン、キャンピング、懸垂下降などのアウトドアや瞑想といった予約が必要なビジネスにもおすすめです。
5. Galleria
Galleriaの白黒でかっこよいミニマリストなデザインです。絞り込みや検索バーもあるので商品数が多いカタログにも対応できます。 1
Galleria も有料テーマで、すっきりしたスタイリッシュなデザインのネットショップを作ることができます。衣類やアクセサリーを販売するお店に最適です。他にも、
自動車、バイク、家具、電話などの商品もきれいに演出 できそうです。
便利な絞り込み機能があるので、お客さんは欲しい商品が見つけやすくなります。 予算バーもあり、お客さんは「いくらからいくらまでの商品を表示する」という価格を設定できます。このような機能により、たくさんの商品があるショップにも適したテーマだと言えます。
Galleria のブログはWooCommerceで一番魅力的だと思います。はっきり言ってWooCommerceの他のブログはあまりきれいだと思いませんでしたが、有料のStorefront Blog Customizer拡張機能を使うとどんなテーマでもブログを自由にカスタマイズできます。
おすすめしないWooCommerceテーマ
あまり良くないテーマもいくつかありました。
例えば、
Deli は魅力的な部分もたくさんありますが、デザインがしっくりこない部分もあったのです。ブログは時代遅れな印象です。また、画像とテキストは白紙部分の一番端まで表示されます。
これはデザインミスのように見えますし、90年代から変更していないのかもしれません 。
また、
Stationery は賢いデザインなのが気に入りましたが、
特定のニッチにしか向かないので避けた方が良いでしょう 。背景画像はグラフ用紙で商品写真をテープで張っているデザインなので、クラフトショップや文房具屋向けなのでしょう。
この2つのテーマだと、商品よりテーマに気を取られてしまいます。 1
WooCommerceのデベロッパーが設計したテンプレート以外に、サードパーティのデベロッパーが作ったテーマもたくさん用意されています。すべてきれいでユニークなポイントもありますが、この記事ではご紹介しませんでした。
理由はいくつかありますが、1つ目はかなり高価格だということです。
WooCommerceの開発チームが提供しているテーマは無料か、4200円程度で利用できますが、サードパーティのテーマだとその2~3倍も掛かってしまいます。
2つ目の理由は、テーマはすべて定期的にアップデートされていますが、WooCommerceのデベロッパーの方が率先してアップデートに取り組んでいることです。WooCommerceのテーマは今後も機能をきちんとアップデートを行うでしょうから、安定して利用できます。
他にもおすすめのテーマをご紹介
「思い通りのeコマースサイト向けのテンプレートが見つからない!」そんな場合は他のサイト作成サービスのテーマを見てみると良いでしょう。
Wixはモバイル対応のECサイト向けテンプレートを900種類以上 1 用意していて、ニッチな業種向けに設計されたものもあります。特に商品数が少ない場合はニーズにピッタリのものが見つかるかもしれません。
例えば、「
Loungeware Store 」はブティックやファッションデザイナーにピッタリです。シンプルでシックな設計になっています。
商品の絞り込み機能があり、美しいデザインのルックブックカタログもあるので衣服を販売している人にピッタリでしょう。
Loungeware Storeのホームページには美しい画像、商品プレビュー、インスタグラムフィード、サブスクリプションへの登録などが含まれているので、アパレルショップに最適です。 1
Squarespaceはすっきりした魅力的なデザインのテンプレートで有名です。 1 ネットショップ向けテンプレートは8種類、ローカルビジネス向けは7種類あります。Squarespaceなら素敵なネットショップを作って商品を販売でき、「在庫わずか」ラベルや関連商品などを表示して売り上げアップを図ることもできます。
Squarespaceのオンラインショップ向けテンプレートはすべて商品をきれいに表示できます 。Hesterはおすすめしたいテンプレートの1つです。白黒でシンプルなレイアウトなので、カラフルな商品をアピールしたい場合に良いでしょう。また、ホームページの一番下には画像のタイルコラージュもあります。
芸術家、写真家、ブティックなどのスモールビジネスはこのテーマを選ぶと思います。サービスを販売する場合もうまく行きそうです。
Hesterのホームページには大きなバナー画像、商品プレビュー、メール登録が含まれます。 1
まとめ
最適なテーマを選ぶと素早く簡単にブランドイメージに合ったネットショップを構築できます。賢く選べばお客さんを一目で魅了でき、売り上げに繋がるはずです。
WooCommerce独自のテーマはWooCommerceプラグインにスムーズに連携できるので、失敗しません 。すべてカスタマイズできるのも便利ですね。
選ぶときのポイントは、ブランドイメージに合うか、商品数に対応できるかを検討することです。そうすればテーマを大幅に編集しなくてもOKですし、トラブルを避けることもできます。WooCommerceはニーズに合っているか不安という方は
2024年におすすめのサイトビルダーランキング をご覧ください。
よくある質問
WooCommerceの無料テーマでおすすめなのは?
WooCommerceはStorefront 、Deli 、Boutique の3種類の無料テーマがあります。
一番おすすめなのはStorefront でしょう。自由度が高く直感的に利用でき、電子機器から衣服まで様々なニーズに合わせて編集できます。どんな業種でも、成功するネットショップが完成するはずです。一方、商品数がとても少ないスモールビジネスならBoutique を検討しましょう。
どちらもニーズに合わない場合、無料テンプレートを提供しているサイトビルダーはたくさんありますから他のサービ スを検討すると良いでしょう。
WooCommerceテーマの選び方のポイントは?
きれいなデザインのテーマを選ぶとあまり編集しなくてもネットショップを公開できます。テーマごとに用意されているページレイアウトを吟味してから選ぶと良いでしょう。商品数が多いショップ向けのテーマや、1~2種類の商品向けのテーマがあります。
どんなことを優先したいのか考え、以下のような質問を検討してみてください。
チェックアウトの体験はニーズに合っているでしょうか?
商品ページは商品をきれいに演出できるような設計でしょうか?
ブログはきれいでしょうか?
ブランディングを簡単に導入できるでしょうか?
ソーシャルメディアの共有ボタンは搭載されているでしょうか?
WooCommerceのテーマのインストール方法は?
WooCommerceがニーズに合っていると自信を持って言えるなら、WooCommerceにアクセス 1 しましょう。(迷っている方はWooCommerceの完全レビューをご覧ください 。)ページの一番上のメニューにはMarketplace と書かれています。カーソルを合わせるとThemes とあるので、クリックしましょう。
WooCommerceのテーマが表示されます。欲しいテーマを選んでAdd to cart をクリックしましょう。チェックアウトページが表示されます。購入が完了したら、文書をダウンロードするか、WordPressサイトにテーマを自動で接続できます。
WooCommerceは本当に無料ですか?
WooCommerceプラグインは完全無料でダウンロードして使用できます 1 が、追加料金が発生することもあります。ネットショップを始めるには最低でもドメイン名とホスティングサービスが必要で、これらは定期的に支払いが必要です。
サイトを始めるなら WordPress.comを利用するのが一番簡単 1 ですが、WooCommerceプラグインを使うにはビジネスプラン以上が必要です。お申し込みの際はこちらのサイトビルダークーポンページ をご覧ください。最新情報を頻繁に更新しています。
WooCommerceのプレミアムテーマや拡張機能を利用するのもお金がかかりますが、無料で使えるものもあります。