Mac対応レンタルサーバおすすめ6選│安全、安定！2025年

スマホ市場ではiPhoneが絶大的な人気を誇る一方で、コンピューティングに目を向けるとAppleユーザーはどちらかと言うと少数派です。例えば、ウェブホスティングです。筆者はWindows PCとMacの両方を使っているのですが、macOS対応のレンタルサーバが欲しい場合、どれでも良いわけではありません。Appleのソフトやツールが使えるホスティングプランを探さなければならないからです。

Appleエコシステムを動かすには、ネイティブでMacに対応しているレンタルサーバか、少なくとも「Macフレンドリー」と称するものが必要となります。オンラインプロジェクトを成功に導くには、macOSに特化したパフォーマンスとソフトウェアの最適化が行われている必要があります。

もちろん、セキュリティ、安定性、パフォーマンスも一流であることが大前提です。

そこで、Macレンタルサーバを多数検証し、おすすめを探しました。イチオシの「InterServer」は、激安でありながら安全で安定したMacホスティングサービスを提供しています。InterServerは無料体験が可能です。この記事では、さまざまな価格帯のMacレンタルサーバを紹介しますので、ニーズに合ったものがきっと見つかるはずです。

おすすめのMacレンタルサーバの選定ポイント

稼働率が高く、パフォーマンスが安定しているほかにも、次の条件を満たすレンタルサーバを探しました。

• 対応バージョン。本記事で紹介するレンタルサーバはどれもVentura（macOS 13）に対応しており、Sonoma（macOS 14）に対応しているものもいくつかあります。また、一番古いものでBig Sur（macOS 11）などのレガシーバージョンに対応しているホスティングサービスも少なくとも1つ紹介します。
• 処理能力。ソフトウェアやプロジェクトを処理するには、RAMメモリが十分で、パワフルなプロセッサを搭載しており、帯域幅が無制限で、SSDストレージ容量が多い必要があります。上位サービスはプロジェクトに合わせて簡単にスケールできます。
• 手頃な価格。macOSレンタルサーバは高い傾向がありますが、性能が良くても値段が高過ぎるサービスは避けたいものです。この記事では、コストパフォーマンスが高いホスティングサービスを紹介します。
• データセキュリティ。日次バックアップとサーバのセキュリティ対策は必須です。DDoS攻撃やハードウェアの不具合が原因でサイトを失うことがないよう、万全の対策を講じているレンタルサーバを選びましょう。
• 使いやすさ。申込からアカウント管理まで、扱いやすく、カスタマーサポートが優れていることを確認しました。

1. InterServer：低価格でリソース無制限のMacレンタルサーバ

InterServer（インターサーバー）の標準的なレンタルサーバはMacに対応していますから、非常に安いプランに登録して、無制限のリソースを楽しめます。帯域幅は無制限で、RAID 10採用のSSDストレージを月額固定料金で利用できるのです。リソースは使い放題で、サイトで読み込み速度やスケールのトラブルが発生することはありません。いつも安定したパフォーマンスが期待できます。

Mac対応サービスは料金がやけに高いことが多々ありますが、その点InterServerは魅力的です。一般的に非オープンソースソフトウェアのホスティングサービスはコストが高いものの、InterServerなら必須のホスティング機能が安く手に入ります。隠れたコストはゼロで、プライスロック保証のおかげで加入時の価格がずっと続きます。

InterServerのレンタルサーバはmacOSアプリとiOSアプリに完全対応していますから、シームレスに連携できます。XcodeやJenkinsなどの必須ツールを実行したり、すべてのAppleデバイスとメールを同期したりすることも可能です。Macに特化したアプリに依存している場合にピッタリですね。

特徴

• 優秀なパフォーマンス。稼働率99.9%保証があり、当社調べでページの平均表示速度は1.2秒という素晴らしい結果となったため、InterServerは格安なMacレンタルサーバとして非常に優秀であると言えます。処理能力がもっと必要な場合、Mac対応のVPSプランも財布に優しい価格です。
• 無料のセキュリティ機能。InterServerは「InterShield Security」やサイト復旧を支援する「Inter-Insurance」などのセキュリティツールが含まれます。サイトが不正侵入やハッキングに遭った場合、Inter-Insuranceを利用すれば無料で復旧してもらえます。他社から移行したサイトも対象です。
• Cloudflare CDNとSSL証明書が無料。内蔵のSSL証明書とCloudflare CDNを活用すると、サイトのセキュリティを強化し、世界中でサイトを高速で表示させることができます。データを暗号化し、サイトの読み込み速度を最適化するサービスで、全世界のユーザーにより安全で快適な利用体験を提供できます。
• メールの到達性を保証。無制限のメールアカウントを作成できる点を最大限活かしたいビジネスは、InterServerはメールの到達性を保証するサービスを提供していますから、メッセージが迷惑メールフォルダに振り分けられにくくなります。メールの到達性を向上するわけです。

パフォーマンスについて詳しくはInterServerの完全レビューをご覧ください。

2. GreenGeeks：初心者でも安心のMacレンタルサーバ

レンタルサーバが初めてのMacユーザーは、GreenGeeks（グリーンギークス）をぜひご検討ください。GreenGeeksは24時間年中無休サポートを提供していますから、ホスティングサービスを利用するうえで助けが必要になっても気軽に問い合わせることができます。サポートはチャット、電話、メールで利用可能です。テクニカルサポートチームはとても有能で、よくあるトラブルはもちろん、ホスティングに関する複雑な問題も解決方法を熟知しています。

手厚いサポートのおかげで技術的な質問をすぐに解決し、ソフトウェアの自動更新、無料CDN、日次バックアップなど、GreenGeeksの便利な機能を最大限活かせます。GreenGeeksは特にMacでPHPやRuby on Railsの開発プロジェクトに取り組む場合におすすめです。

GreenGeeksは環境に配慮したMacレンタルサーバです。再生可能エネルギーのクレジットを購入し、消費したエネルギーの3倍を電力網に戻しているのです。さらに、GreenGeeksは新しいホスティングアカウントが開設されるたびに木を1本植える取り組みを行っています。オンラインプレゼンスの二酸化炭素排出量の削減に繋がりますから、エコなホスティングサービスが欲しい方にピッタリです。

特徴

• ドメインが1年間無料。GreenGeeksではドメインが最初の1年間無料なので、新しいドメイン名を登録するか、既存のドメインを移行しても追加コストは発生しません。
• リソース無制限のプラン。MacレンタルサーバのProプランとPremiumプランは、帯域幅、ストレージ容量、データベース数、FTPアカウント数が無制限となっています。プランをアップグレードせずにサイトをスケールできるわけです。
• マネージドWordPressホスティング。WordPressの更新とセキュリティパッチの適用をGreenGeeksに任せることができ、WordPress修復ツールも利用可能です。手間をかけずにWordPressサイトの安全を守り、最新の状態に保てます。
• レガシーバージョンが利用可能。GreenGeeksは現在もPHPの古いバージョンをサポートしていますから（更新は行われませんが）、古いソフトウェアバージョンで動作しているサイトを移行したい場合におすすめです。

レンタルサーバの仕様について詳しくはGreenGeeksの完全レビューをご覧ください。

3. Liquid Web：Macホスティングにおすすめの手頃なマネージドVPS

InterServerなどが提供している、macOS対応の従来的な共有レンタルサーバからVPSに移行するのはかなりの覚悟が必要ですが、幸いLiquid Web（リキッド・ウェブ）のマネージドVPSホスティングサービスなら、気軽に始められます。VPSプランに登録すると、VPN経由でMacクライアントを接続できます。

Liquid WebのMac対応ホスティングサービスなら、サーバの運用管理を行う手間を省けます。また、他社のマネージドVPSホスティングサービスとは違ってコストもそれほど高くありません。VPSのリソースは、一般、メモリ、vCPUの3種類から選べます。もちろん、どれを選んでもその分のコストがかかりますが、他社と比べると全体的に低価格です。

Liquid Webのマネージドホスティングサービスには通常オプションとなる追加機能がいくつか含まれます。Liquid Web独自のセキュリティスイート「Server Secure」が利用でき、Liquid Webのスペシャリストが無料で既存のサイト、メールアカウント、データベースの移行を手伝ってくれます。

特徴

• 稼働率100％保証。稼働率100%を保証しているホスティングサービスは非常に少なく、電力またはネットワークが停止した場合に10倍のクレジットを付与するサービスはさらに少ないです。Liquid Webのサービス品質保証（SLA）にはそのように明記されていますから、非常に優れたサービスを受けられます。
• 幅広いリソースが利用可能。完全にカスタマイズできるわけではありませんが、vCPUは1～16、RAMメモリは1～16GB、SSDは30～960GBから選べます。
• 迅速なサポート。Liquid Webは当社の厳しい検証に合格しただけでなく（完全レビューでは「迅速かつ効率的で助かった」と評価しました）、電話とチャットでの問い合わせには1分以内、チケットには1時間以内に対応すると約束しています。
• クラウドVPS。サーバの設定を行う自信がある場合、Liquid WebはアンマネージドVPSホスティングも提供しています。マネージドサービスと同じくらいパワフルでありながら、はるかに低価格です。

マネージドプランについて詳しくはエキスパートによるLiquid Webのレビューをご覧ください。

4. アマゾンウェブサービス（AWS）：安全なmacOSホスティングサービスをクラウドで

アマゾンウェブサービス（AWS）のEC2 Macインスタンスは従量課金制なので、インスタンスの起動時間分の料金しか発生しません。必要なリソースを必要なときに使うことができ、秒単位で課金されるため長期契約に登録する必要はないのです。プロジェクトの要件が変わりやすい場合にピッタリです。

EC2 Macインスタンスでは、仮想マシンではなく専用のApple M2 Pro Mac miniコンピュータで直接macOSを実行するため、最大のパフォーマンスが得られます。ベアメタル構成により、AppleのM1とM2チップの処理能力を享受できます。また、Appleのライセンス契約を満たしているため、セキュリティとコンプライアンス遵守が重要なユースケースに適しています。

最適なストレージを手に入れたい場合、AWS EC2 Mac インスタンスはAWS Elastic Block Storage（EBS）の幅広いSSDタイプに対応していますから、低レイテンシで高出力が保証されます。データ処理が多いアプリにおすすめです。しかし、AWS EC2 macOSサーバの構成・運用を行うには専門知識が必要となり、サポートは有料プランでしか利用できませんから、技術に自信がある人に向いています。

特徴

• スケーラビリティ。「Auto Scaling」でMacインスタンスを自動的に増減できるため、アクセス数が急増してもサーバは丁度良いリソースを使って処理してくれます。
• APIで自動化。AWSのAPIを使ってEC2インスタンスの操作を自動化できます。業務量の管理、停止時間のコスト削減、リソース管理の改善に繋がります。
• Ankaソフトウェアスイート。AWSは、macOS仮想マシンを管理するための効果的でシンプルなツール「Anka」と連携できます。Macベースのアプリの開発環境をすばやくデプロイしたり、管理したりできます。
• セキュリティ機能。AWS Nitro System、仮想ファイアウォール、CISベンチマークなど、AWSは複数層のセキュリティ対策を実装しています。VPCセキュリティグループでアクセスを制御したり、暗号化やネットワークの隔離を通してデータを保護したりできます。

機能や仕様について詳しくはAWSの完全レビューをご覧ください。

5. Ultahost：汎用性の高いMac VPSホスティングプラン

マネージドサービスを探している場合、Ultahost（ウルタホスト）のmacOS VPSホスティングを検討すると良いでしょう。どこからでもアクセス可能なmacOS環境が手に入り、フルマネージドサービスなので技術的な保守管理はすべてUltahostが行ってくれます。開発者であれ、ビジネスの経営者であれ、フルスタックデザイナーであれ、多目的のmacOSサーバをすぐに利用できます。

UltahostのMac VPSサーバはmacOSがインストール済みなので、設定を合理的に行ってアプリやWebサイトのプロジェクトを開始できます。Appleのソフトウェアに対応していますから、XcodeなどのAppleに特化した開発ツールを使っているユーザーにピッタリです。複雑な構成を管理する必要はありません。

カスタマイズ性の高さもポイントです。Ultahostではプロジェクトのニーズに応じてMac VPSサーバを調節できます。macOSバージョンやハードウェアの仕様、サーバ拠点を選び、ワークフローに合った環境を作成できます。ただし、Ultahostが現在対応しているmacOSバージョンはMontereyとVenturaのみである点に注意しましょう。

特徴

• VPSのカスタマイズオプション。SSD NVMeストレージ容量、DDR5 RAMメモリ、CPUリソースを設定できるなど、UltahostのVPSは柔軟にカスタマイズできます。ニーズに合わせてサーバのスペックを調節できるわけです。
• 24時間年中無休のモニタリング、自動セキュリティパッチ。サーバは常時モニタリングが行われ、セキュリティパッチが自動的に適用されますから、いつも最高のパフォーマンスと保護が得られます。
• キャッシングを内蔵。UltahostはVarnish（静的ファイルキャッシング）、Redis（オブジェクトキャッシング）、Memcached（メモリキャッシング）を使用しています。3つの技術を組み合わせることで読み込み速度が大幅に改善されます。
• 帯域幅が無制限。UltahostのVPSプランはどれも帯域幅が無制限となっています。アクセスが集中してもシステム障害は起きません。セールでアクセスが殺到したり、サイトがバズったりしたときも、サーバは準備万全です。

Ultahostのメリットとデメリットについて詳しくはエキスパートによる完全レビューをご覧ください。

6. HostMyApple：多様なMacホスティングソリューション

HostMyApple（ホスト・マイ・アップル）は、この記事で唯一、サーバに最新のmacOSを搭載しているホスティングサービスです。それだけでもおすすめする価値があります。VPSだけでなく、HostMyAppleは専用VPSとCloudAppホスティングソリューションも提供しています。

VPSプランは4つありますが（RAMは3GB～6GB、vCPUは4～6、SSDストレージは60GB～100GB）、有料でメモリまたはストレージ容量を追加することも可能です。RAMまたはストレージがもっと欲しい場合、専用のMacホスティングサービスがおすすめです。一番高いプランはRAMが16GB、NVMe SSDが256GBとなっています。

HostMyAppleが上位にランクインしなかった理由は価格です。InterServerとGreenGeeksの共用Macホスティングプランはかなり優れておりHostMyAppleよりはるかに安いのです。また、Mac VPSプランを比較すると、Ultahostの方が安くてHostMyAppleよりハイスペックです。また、HostMyAppleのどのプランにもバックアップは含まれません。

特徴

• PCでAppleアプリを開発。HostMyAppleのアプリホスティングサービスでは、Xcode Serverを使ってPCからサーバへのリモートアクセスが可能です。サーバからApp Storeにアプリをデプロイすることもできます。開発チームにピッタリのチョイスです。
• 無料の静的IPアドレス。どのプランでも自分だけの静的IPアドレスを取得でき、サポートに問い合わせるとIPアドレスをさらに追加してもらえます。
• 幅広いユースケース。WebサイトやアプリからゲームサーバーやiMessage/AirMessageのホスティングまで、HostMyAppleには珍しいユースケースがあります。データ上限や超過料金もないため、Mac VPSサーバでできることが制限されません。
• 開発者ツール。Perl、Ruby on Rails、Pythonなど複数のプログラミング言語に対応しているほか、HostMyAppleではルート権限が付与され、SSH、デスクトップからサーバーへの遠隔アクセスが可能です。

あなたに最適なMacレンタルサーバは？

AppleファンにおすすめのmacOSレンタルサーバをご紹介しましたが、ご自身にピッタリのサービスを見極めることはできましたでしょうか？おさらいしましょう。

リソース無制限で財布に優しいMacレンタルサーバをお探しの方はInterServerをお試しください。低価格でありながら、メリットの多いホスティングサービスです。

Macレンタルサーバが初めての場合、プランに登録してそのまま使うことができ、カスタマーサポートが優秀なサービスを選びたいですね。そのようなケースではエキスパートサポートチームが親身に対応してくれるGreenGeeksがおすすめです。

一方、InterServerの共用レンタルサーバよりハイスペックなMacホスティングサービスが必要な場合、Liquid WebのマネージドVPSプランが最適です。

よくある質問

macOSホスティングサービスは従来のホスティングサービスより高価格ですか？

必ずしもそうとは限りません。手頃な価格で、Mac対応プラットフォームを提供しているレンタルサーバを選べば、Macホスティングのコストを大幅に抑えつつ、しっかりしたパフォーマンスとサポートが得られます。InterServerのスタンダードMacホスティングプランは安価で、すべてのMacアプリケーションに対応しています。

Macレンタルサーバはビジネスのニーズに応じてスケールできますか？

はい、Macレンタルサーバは柔軟にスケールできます。UltahostはすべてのMacホスティングプランでスケーラブルなDDR5 RAMメモリを提供しています。ビジネスの成長とプロジェクトの規模に合わせてレンタルサーバの仕様を調節できるわけです。

Macレンタルサーバを選ぶうえで注目すべきセキュリティ機能は？

サイトとサーバのセキュリティ機能を重視したいですね。ファイアウォール、DDoS対策、SSL証明書、その他のセキュリティ対策を施しているホスティングサービスを探しましょう。アマゾンウェブサービス（AWS）のEC2インスタンスはNitro Security Chipを用いてMacアプリケーションの安全を確保しています。

macOSレンタルサーバは素人でも利用できますか？

特にサポートチームの助けを借りた場合は初心者でも利用できます。まったくの未経験だとMacレンタルサーバはやや難易度が高いものの、Macサーバを少しでも扱ったことがあればGreenGeeksやLiquid Webはエキスパートによるサポートを受けられるため安心して始められるはずです。

Macレンタルサーバが必要なのはどのような人でしょうか？

AppleファンやiPadユーザーは誰でもMacレンタルサーバが必要というわけではありません。しかし、Apple環境を好んでいるWebデザイナーや開発者、あるいはmacOSに特化したソフトまたはツールに依存している場合、macOSレンタルサーバを探す必要があります。そうしなければプロジェクトが必要とするパフォーマンス、スペック、セキュリティを手に入れることはできないでしょう。