Linuxクラウドストレージおすすめ10 選│とても簡単! 2025 年

Google Cloud、Amazon Web Services、Microsoft Azureは、非常にパワフルなハードウェアで運用されています。Azureを含め、これらの事業者を利用すれば、Linux OSでアプリやサイトを構築することが可能です。

しかし、サーバーやクラウドの仕組みについてかなりの予備知識がなければこれらのプラットフォームを使いこなすのは非常に困難です。また、すべてのLinuxユーザーがこれらの三大企業を信頼しているわけではありませんから、他の選択肢があるのは良いことなのです。

そこで、当社チームが主なクラウドサービスを試し、簡単にサーバーを立ち上げられるものを選び抜きました。どのような要件でも、本記事を見ればニーズに合ったクラウドサーバーが見つかるはずです。

イチオシはKamateraで、魅力はサーバー設定を細かくコントロールできること。とは言え、ここで紹介するサービスはそれぞれ異なるニーズに応じています。今すぐKamateraに登録するか、読み進めてあなたにピッタリのLinuxホスティングサービスを見つけましょう。

【注意】Linux初心者に適したクラウドサーバーも紹介しますが、この記事は全体的にやや難しいかもしれません。

おすすめのLinuxクラウドサービスの選定ポイント

Linuxサーバーはたくさんありますから、選択肢が多すぎて選ぶのが大変ですよね。ここでは、Linuxベースのクラウドサーバーを選ぶ際に注目すべき特徴をまとめました。

• セキュリティ。Linuxを使う主な理由はセキュリティが強いからでしょう。そのため、セキュリティを重視しているクラウドサービスを優先しました。特に追加のセキュリティツールを無料で提供している事業者が良いですね。
• しっかりしたサポート。誰でも助けが必要なことはありますから、「設定ファイルにセミコロンが抜けていた！」といったうっかりミスも見つけてくれると安心です。おすすめのクラウドサービスは専門チームが支援してくれます。
• 利便性。サーバー運用に全力でのめり込むのは楽しいですが、面倒な作業は省きたいものです。コントロールパネルやマネージドサービスなど、より使いやすくする機能があるかどうか調べました。
• スケールが簡単。すぐにスケールアップできなければクラウドサービスを利用する意味はありません。本記事のクラウドサービスなら、すばやく簡単にスケールアップできます。
• 多様なLinuxディストリビューションに対応。最高峰のクラウドサービスでは多数のオプションから選べます。ただし、初心者向けサービスは1つに絞っています。

* Linuxディストリビューションとは（「ディストロ」）とは、作成者が好みに合わせてカスタマイズしたLinuxバージョンのことで、通常は特定の目的のために作られています。数百のディストロが存在しますが、本当に実用的なのは30種類程度です。

1. Kamatera：最高峰のLinuxクラウドサーバー

Kamateraはリーズナブルな価格で、コスパ抜群のLinuxクラウドサービスを提供しています。ターゲット層が大企業なのは明らかですが、仮想サーバーの運用のノウハウがあればスモールビジネスにも手の届く価格帯です。筆者が試したところ、高速で信頼性が高く、全体的に素晴らしい利用体験でした。

Kamateraをランキング１位に選んだ理由は、シンプルでカスタマイズ性が高く、秒単位での課金だからです。

サーバープランを微調整でき、日本を含む21か所のデータセンターから選べるほか、好きなOSで始められます。下の対応ディストロ一覧でRocky Linuxを最初に挙げたのは、筆者が贔屓しているからではなく、ドロップダウンメニューで一番上に表示されたからです。

対応ディストリビューション：Rocky、Alma、CentOS、CloudLinux、Debian、TrueNAS、FreeNAS、openSUSE、Ubuntu。

おまけ：Unixが好きな方は、FreeBSDも利用可能です。

特徴

• コントロールパネルを選べる。cPanelとPleskを有料アドオンとして利用できます（両方とも日本語対応）。SSHの設定を行いたくない人もいらっしゃいますからね。
• 毎日バックアップを取り、広範なバックアップも可能。通常のバックアップは当然のこととして提供されています。少額の追加料金がかかりますが、特定のファイル、ディレクトリ、アプリケーションの旧バージョンを復元したい場合は広範なバックアップをプランに追加できます。
• 複数のIP。セキュリティを強化したり、用途に応じてIPアドレスを使い分けたり。使い方はあなた次第です。
• フルマネージドサービスも。追加料金を支払うと、サーバーの更新や保守運用をプロにお任せできます。

詳しくはKamateraの完全レビューをご覧ください。

2. ScalaHosting：手頃な価格のマネージドLinuxクラウドストレージ

Kamateraと同様、ScalaHostingのクラウドホスティングプランはマネージド版もアンマネージド版も手頃な価格です。セルフマネージド版は全体的にやや高いものの、エントリーレベルのマネージド版はかなり安いと言えます。

さらに、マネージド版では、ScalaHostingの独自インフラでクラウドサーバーを運用するか、AWSまたはDigital Oceanを利用するか選べます。セルフマネージド版はScalaHostingのハードウェアを使うことになります。

用意されているビルドが気に入らない場合、ScalaHostingならカスタムサーバの立ち上げも可能です。RAM、メモリ、ストレージ容量を選ぶだけでなく、コンピュータの処理能力（CPU）またはストレージで最適化されたサーバーや高トラフィックに強いサーバーを選ぶこともできます。

対応ディストリビューション：Rocky、Alma、CentOS 7、Debian、openSUSE、Ubuntu。

特徴

• LiteSpeedサーバーソフトウェア。従来のPHPホスティングにクラウドサーバーを使用したいですか？設定時にLiteSpeedウェブサーバーをインストールすると、PHPパフォーマンスは驚くほど高速です。WordPressサイトを立ち上げる場合に向いています。
• コントロールパネルを選べる。Scala Hosting独自のSPanelを無料で使えます。再販を検討している場合、セルフマネージド版では最大1,000アカウントのcPanel/WHMライセンスを購入できます。
• バックアップストレージアドオン。別途料金がかかりますが、比較的低価格でバックアップ容量を必要な分だけ購入できます。
• 自動化。セルフマネージド版クラウドホスティングを選んでも、便利な自動化ツールがいくつかあります。特に、サーバーを30秒で設定するツールは注目に値します。

特徴や仕様について詳しくは、ScalaHostingの完全レビューをご覧ください。

3. HostArmada：高度でセキュアなLinuxクラウドサーバーでありながら、経済的

HostArmadaはクラウド重視のホスティング会社です。他社と異なり、HostArmadaのすべてのクラウドVPSサーバープランにすべてのセキュリティツールが含まれます。つまり、下位プランでもセキュリティ面が不十分になる心配はないということです。

HostArmadaは常にアップデートを実施し、高い安定性とスピードを実現しています。サイトが常に稼働し続けることを保証するために、複数の故障・障害対策を設け、冗長性を持たせています。

残念ながら、現段階ではHostArmadaのVPSを完全にカスタマイズすることはできませんが、開発者向け機能は豊富に用意されています。また、対応ディストリビューションはCloudLinuxのみです。しかし、セキュリティが最優先ならHostArmadaを体験すると良いでしょう。

対応ディストリビューション：CloudLinux

特徴

• 開発者向けツール。HostArmadaは希望に応じてルートによるSSHアクセスが可能です。Python、Perl、Node.js、Git、Drushなどの言語に完全対応しています。
• Nginxサーバーソフトウェア。HostArmadaのVPSプランはすべて、パワフルなNginxサーバーソフトウェアを採用しており、安定したパフォーマンスを保証します。
• 高度なメール機能。無制限のエイリアスを作成でき、転送設定も可能です。複数のプロトコルから選べます。
• ハッキングされたサイトの復元。Webサイトがハッキングを受けた場合、HostArmadaは追加費用なしで完全に復元してくれます。

HostArmadaについて詳しくは完全レビューをご覧ください。

4. Liquid Web：マネージドLinuxクラウドストレージで保守運用をお任せ

Liquid Webは、クラウドベースのVPSスタイルのホスティングプランを豊富に提供しています。デメリットは、料金体系が柔軟ではないこと。とは言え、VPSスタイルのプランは手頃な価格で、スモールビジネスからエンタープライズレベルの組織まで、さまざまなユーザーに適したプランが用意されています。

これらのプランにはAcronisによる50GB分のバックアッププランが無料で付帯し、リソース配分もかなり良いと思います。また、どのプランも若干高めの「バリューバンドル版」があり、それにはCloudflare Pro、プレミアムビジネスメールサービス、脅威の自動検出などが含まれます。

「より細かくカスタマイズしたい。対応Linuxディストリビューションが多いほうが良い」という場合はLiquid Webの専用クラウドプランを選ぶこともできますが、コストはかなり高くなります。

対応ディストリビューション：CentOS、Alma Linux。

特徴

• マネージドVPSホスティング。ソフトウェアの更新を自分で行う必要はもうありません。少額の追加料金を支払えば、クラウドVPSにマネージドサービスを追加できるので、更新を任せることができます。
• コントロールパネル。もしもコマンドラインに嫌気がさしたら、コントロールパネルを使いましょう。InterWorx（日本語対応）、Plesk Web Pro、cPanel Proなどから選べます。
• デフォルトでオフサーバーにバックアップ。すべてのバックアップは自動的に別のハードウェアに保存されます。これは素晴らしいですね。
• リアルタイムHotfix。InterWorxを選んだ場合、停止時間なしでコントロールパネルとサーバーにHotfixや新機能が追加されます。

価格などについて詳しくはLiquid Webの完全レビューをご覧ください。

5. IONOS：高速でカスタマイズ可能なLinuxクラウドサーバー

IONOSのクラウドサービスはカスタマイズ性が高く、世界の6か所に巨大データセンターがあります。また、ホスティングのほかにも、データ処理、ストレージ、負荷分散、DDoS対策など、幅広いクラウドソリューションを提供しています。

「データセンターデザイナー」を利用して、独自のクラウドホスティングソリューションを設計することもできます。ハードウェアリソース、ストレージ、インストール済みOS、セキュリティソフト、負荷分散装置などを選べるツールです。

サイトのホスティングのために利用することもできますが、既存のインフラにIONOSの特殊サービスを統合することも可能です。また、DBaaS（Database as a Service、サービスとしてのデータベース）を入手し、巨大なWordPressサイトを運用することもできます（WordPressで良いというユーザーがほとんどでしょうが）。

対応ディストリビューション：Alma Linux、CentOS、Debian、Fedora CoreOS、Rocky Linux、Ubuntu。

おまけ：FreeBSDとOpenBSD

特徴

• リソースベースの価格設定。IONOSは、使った分だけ支払う従量課金制で、クラウドホスティングの固定契約はありません。1週間だけサーバーが必要な場合もOKです。
• プロに無料相談。「何をしたいかは分かっているけど、やり方が分からない！」そんな場合はクラウドコンサルタントに無料相談できます。細かい部分まで支援してくれます。
• バックアップとS3オブジェクトストレージ。S3ストレージはリーズナブルな価格の有料アドオンです。また、IONOSはデータのバックアップオプションが充実しています。
• 直ちにスケール。仕様をスケールアップしたい場合、すぐに適用され、停止時間も発生しません。ボタンをクリックして支払うだけです。

IONOSがあなたに適しているかどうか迷っていますか？エキスパートレビューで詳しくご覧ください。

6. Cloudways：フルマネージドLinusクラウドサービスで、保守運用のあらゆる側面をお任せ

クラウドサービスを利用したいユーザーは、自分で完全にコントロールできる環境を望んでいるケースがほとんどですが、Linuxクラウドサーバーにサイトを立ち上げたいだけであれば、Cloudwaysが一番シンプルでしょう。

マネージドサービスなので、サーバーに関することはCloudwaysチームがすべて対応してくれます。初心者もウェブサイトを運用できるよう工夫されたクラウドサービスです。root権限は付与されません。

それではニーズに合わないという方もいらっしゃると思いますが、「難しい部分はやりたくない」という方は、Cloudwaysで簡単にLinuxサーバーを運用できます。

対応ディストリビューション：Debian

特徴

• 巨大なサーバーインフラ。Cloudwaysはホスティング管理サービスに第三者のハードウェアを採用しています。つまり、DigitalOcean、Linode、Vultr、AWS、またはGoogle Cloudを手間なく利用できるわけです。
• 管理しやすい。Cloudways独自のカスタムコントロールパネルであらゆる作業を簡単に行えます。さまざまな人気のウェブプラットフォームのワンクリックインストーラーも利用可能です。
• ワンクリックでスケール。今すぐサーバーの処理能力を向上したい場合、とても簡単です。
• 初期設定で高度に最適化されている。Cloudwaysのサーバーは、WordPressをはじめとするPHPベースのアプリが使えるように構成済みです。

Cloudwaysについて詳しくは当社の完全レビューをご覧ください。

ほかに注目したいLinuxクラウドホスティング会社

7. Verpex

Cloudwaysと同様、Verpexはシンプルなクラウドホスティングサービスを提供しています。しかし、Verpexのターゲット層は中規模ビジネスやeコマース市場です。Linuxベースのクラウドサービスでオンラインショップを立ち上げるなら、Verpexを選ぶと良いでしょう。

VerpexはPHPに最適化されており、おなじみのApacheサーバーソフトウェアか、より新しく高速でPHPに強いLiteSpeedサーバーのどちらかを選ぶことができます。また、ニュースレターの送信やメールキャンペーンの実施を予定している場合、MailChannelsやSpamExpertsを使った安全なアウトバウンドメールサーバーもあります。利用可能なディストリビューションにはCloudLinuxが含まれます。

8. A2 Hosting

A2 HostingのマネージドVPSプランは本当に素晴らしいです。Turboサーバーがページの表示速度を最大20倍向上するそうです。多少言い過ぎかもしれませんが、スピードとパフォーマンスを重視するユーザーは表示速度に満足すると思います。

root権限も付与されますから、Linuxサーバーを細かくカスタマイズできます。何か問題が生じた場合、A2 Hostingの専門サポートチームに24時間いつでも相談できます（ライブチャットとメールチケットを通じて、あらゆる言語でやり取りできます）。他社と比べるとやや高価格ですが、アンマネージドVPSまたはCloudLinuxプランを選ぶとコストを半分に抑えられます。

9. Hostinger

Hostingerは共有レンタルサーバーのおすすめランキングで上位に選ばれているものの、手頃なクラウドストレージが欲しい場合も検討する価値があります。また、ホスティング管理にはHostinger独自のhPanelを使えるので初心者にもおすすめです（UIは日本語で表示できます）。

本記事で紹介したほかのホスティング会社と比べると、開発者向けオプションはそれほど多くありませんが、格安で直感的なクラウドホスティングサービスを探しているのであればHostingerで失敗はありません。

10. SiteGround

SiteGroundの強みは、Linux環境に最適化された開発者ツールが充実していること。毎日の自動バックアップ、ステージング、Gitとの連携など、開発ワークフローの簡素化を実現しています。また、SiteGroundはオートスケールによってトラフィックが急増した際にリソースを調整してくれるため、サービスが途切れることはありません。成長が見込まれるケースや、トラフィックの増減が激しい場合に重宝する機能です。

しかし、サービス内容が似ている他社と比べてSiteGroundは全体的に高額です。コスト重視のユーザーにはあまり向かないかもしれません。

あなたに最適なLinuxクラウドホスティングサービス

クラウドの大手3社を選ぶこともできますが、本記事で紹介したLinuxクラウドサービスからニーズに合ったものを選ぶと手間を省けます。

Kamateraがイチオシです。完全にカスタマイズ可能なクラウドホスティングサービスで、秒単位で使った分だけ課金されるため、無駄がありません。ただ、有料のマネージドサポートを利用しない場合、サーバー保守運用のノウハウが必要です。

ScalaHostingのマネージドホスティングサービスは、手頃な価格です。ScalaHostingデータセンターを利用するか、AWSやDigitalOceanのを利用するか選べます。

最後に、セキュリティを重視するならHostArmadaがおすすめです。常に更新が行われるため、いつも最新版が使えます。

ここでは、本記事でおすすめしたLinuxクラウドサービスを比較表にまとめました。

よくある質問

どのLinuxディストリビューションを選べばいいですか？

安定性で選ぶならDebianがおすすめです。ほかにもAlma Linux、Rocky Linux、CloudLinux、openSUSEなどのディストロも安定していますが、より頻繁に更新されています。Ubuntuは多くのLinuxユーザーに愛用されていますが、現時点ではおすすめしません。とは言え、どのLinuxディストリビューションを使いたくても、利用できなければ意味はありませんね。好きなディストロを自由に選べるLinuxクラウドストレージサービスが欲しい場合はKamateraがおすすめです。

一番おすすめのLinuxクラウドストレージ会社は？

選択肢はたくさんありますが、カスタマイズ性が一番高いのはKamateraで、秒単位で使った分だけ課金されますから、非常に経済的です。パフォーマンスも素晴らしく、リーズナブルな価格でマネージドサービスを得られます。

Linuxはホスティングに最適なOSですか？

通常は、Linuxが最適です。理由があってWindowsやUnixに近いもの（FreeBSDなど）を必要とする企業もありますが、Linuxのコミュニティは大規模で、何らかの形でサポートされているほか、インターネットの大部分がLinuxで運営されています。さらに、ライセンス料もほかのOSより安いのです。ほとんどの場合、無料で使えるため、ホスティングの全体的なコストを抑えることができます。

クラウドサービスを利用する価値はありますか？

あなたのニーズ次第です。クラウドホスティングは、サイトやアプリケーションのリソースを頻繁にスケールアップ・ダウンしなければならない場合に最適です。しかし、万人向けではありません。初めての方は2025 年におすすめのホスティングサービス10選をご覧ください。