高速で安全！おすすめのLinuxサーバー 7選│2025年検証

Linuxは安全性が高く、多目的で、スクリプトが充実しているなど、魅力の多いサーバOSですが、最大限に生かすには適切なレンタルサーバを選ぶ必要があります。Linuxサーバが人気なのは間違いありませんが、Linuxの全機能を活用できるレンタルサーバは少ないのが現状です。

Linuxはオープンソースで自由度の高いOSなので、レンタルサーバーのせいでアプリやWebサイトが制限されるのは嫌ですね。また、Windowsとは違い、Linuxのライセンスは無料ですから Linux対応レンタルサーバは安いはずですが、必要以上に料金が高く設定されているケースも珍しくありません。一方、手頃な価格で多機能のプランを提供しているホスティングサービスもあります。

お金を払う価値があるLinuxレンタルサーバー（ホスティングサービス）を探すため、パフォーマンスや機能、信頼性、費用について数十社のサービスを検証しました。その中で、おすすめできるサービスを7社に絞り込みました。全評価項目でトップとなったのはHostingerですが、ニーズを検討したうえで、最適なサービスをお選びください。

Linuxにおすすめレンタルサーバーの選び方

この記事では、次のような項目で検証を行い、特に優れているレンタルサーバーを厳選しました。

• パフォーマンスと信頼性。サイトの表示が高速で、稼働率が高ければ、離脱率は低くなります。逆に、サイトの表示が遅く、頻繁に停止するようでは、訪問者はすぐに離脱してしまい、二度と戻ってこないでしょう。この記事では、高速で信頼性の高いレンタルサーバをご紹介していきます。
• コスパ抜群。価格と性能が見合っていないホスティングサーバもあります。本ランキングでは、手頃な価格で、サービスが充実したレンタルサーバを優先しました。
• 親切で迅速なカスタマーサポート。サイトを成功させるには、優れたサポートが不可欠。期待以上のサポートを提供しているレンタルサーバに注目しました。
• 高度なセキュリティ機能。Linuxは安全性が高いですが、セキュリティ対策を強化しなければ、サイトが危険にさらされてしまいます。この記事では、サイトのセキュリティ対策が万全なホスティング企業をご紹介しています。
• 自由度が高く、デベロッパーツールが使える。Linuxは上級ユーザーやデベロッパーがオープンソースのソフトウェアを構築するのに適したプラットフォームです。開発者ツールが充実しているレンタルサーバには追加点を付与しました。

Linuxにおすすめレンタルサーバーの概要

1. Hostinger：激安のLinuxレンタルサーバー。パフォーマンスと信頼性も抜群

HostingerのLinuxレンタルサーバプランは、この記事で最も安いサービスの部類に入ります。3年プランを選べば、月額わずか$2.99と驚くほど安くなります。激安でありながらも、Hostingerのレンタルサーバプランは充実しています。

「格安レンタルサーバはパフォーマンスが悪いだろう」と思うかもしれませんが、Hostingerはそうではありません。スピードテストを何度か行い、数か月にわたって稼働率を細かく監視した結果、速度はとても速く、稼働率はほぼパーフェクトでした。

Hostingerはセキュリティ機能も充実しています。ファイアウォール、マルウェアスキャン機能などを含むBitNinjaでサーバが保護されます。また、DDoS攻撃対策のため、CloudflareのDNSファイアウォールも採用しています。

最安値の共用レンタルサーバプランは、Gitと連携できるのがデベロッパーに嬉しいポイントです。phpMyAdminにアクセスできるほか、CronジョブやCurl、最新のPHPバージョンもサポートしています。残念ながら、PremiumプランにアップグレードしなければSSH接続は不可能です。

特長

• LinuxベースのVPSプラン。共用レンタルサーバのリソースが足りなくなっても安心！Hostingerは4つのLinux対応VPSプランがあり、どれも格安です。大幅な割引条件があり、仮想CPUは8 vCPUコア、メモリは32GB、NVMe SSDは400GBまでとなっています。
• 独自コントロールパネル。cPanelのプランも選べますが、Hostinger独自のコントロールパネル「hPanel」がおすすめです。とても使いやすく、100種類以上のアプリやコンテンツ管理システム（CMS）の自動インストーラがあります。
• WordPressに最適化されたレンタルサーバー。HostingerのWordPress向けレンタルサーバは、WordPressが自動でインストールされ、重要なソフトやプラグインも自動的にアップデートされます。また、パワフルなLiteSpeed Cacheプラグインにより、サイトの表示を大幅にスピードアップできます。
• 毎週自動でバックアップ。共用レンタルサーバの全プランにおいて、バックアップが毎週自動的に行われます。バックアップはhPanelで管理でき、復元も素早く簡単に行えます。

HostingerのLinuxプランについてさらに詳しく知りたい方は、こちらの専門家レビューをご覧ください。

2. A2 Hosting：安全性の高いLinuxレンタルサーバー。ユニークな返金保証付き

A2 Hostingのレンタルサーバは格安ですが充実しています。パフォーマンスと稼働率が高いだけでなく、A2 Hostingはセキュリティも強いのが特長です。基本的なセキュリティ機能はもちろん、停止時間なしで毎日セキュリティバックアップが行われ、高機能のハッキングスキャンツールがサイトを24時間常時監視し、高度なDDoS攻撃対策もあります。

A2 Hostingのサイトを見てみると、Turbo Server（ターボサーバー）という言葉が目につきます。これはLiteSpeed Web Server技術のことで、Turbo BoostプランとTurbo Maxプランで利用できます。LiteSpeedはApacheより断然高速で、サイトを大幅に高速化してくれます。

A2 Hostingは返金方針もユニークです。解約すると、契約の残り期間分を返金してもらえます。このような返金保証を提供しているホスティング企業は珍しいでしょう。将来的に気が変わった時も安心ですね。

特長

• 最適化されたCMS。A2 Hostingが高速なサービスを実現できている理由の1つは、最適化プラグインでしょう。インストールした時点でWordPressやDrupal、Joomlaなどの人気CMSは設定済みで、完全に最適化されています。

• Gitとの連携、SSH接続。低コストのStartUpプランでも、Gitとの連携とSSH接続をサポートしています。また、RubyやPERL、Pythonなど、多数の開発言語に対応しています。

• スケーラビリティ。他社と比べ、A2 Hostingはスケーラビリティが優れています。共用サーバから専用サーバーにスケールアップできます。

• サイトの復元。Driveプラン、Turbo Boostプラン、Turbo Maxプランは、無料の自動バックアップが含まれます。万が一の状況では、コントロールパネルから簡単に前のバージョンに復元できます。

ターボサーバーのパフォーマンスについては、A2 Hostingの専門家レビューをご覧ください。

3. Kamatera：自在にカスタマイズ・スケールアップできるLinux対応クラウドVPS

パワフルで自由自在にカスタマイズ可能なLinux環境が欲しいプログラマーやデベロッパーには、Kamateraが最適かもしれません。クラウドVPSプランの仕様を選べるので、必要なリソース分だけ料金を支払えばOKです。

クラウドVPSはデフォルトでアンマネージドなので、利用者自信がサーバを自在にコントロールできます。Root権限が付与され、SSH接続も可能ですし、開発フレームワークやツールを自由にインストールできます。CloudLinuxやDebian、Ubuntu、CentOSなど、さまざまなLinuxディストリビューションにも対応しています。

Kamateraのサーバは高速のIntel Xeonプロセッサを使用しているので、パフォーマンスも大満足です。しかし、誰にでもおすすめのサービスとは言えません。難易度が高く初心者には向きませんし、カスタマーサポートの充実度はプランによって異なります。しかし、柔軟な環境でLinuxを使いたい経験豊富なデベロッパーにはKamateraがピッタリかもしれません。

特長

• $100相当（およそ15,000円）の仕様を30日間無料体験できる。Kamateraはリスクなしの無料トライアルがあります。クラウドVPSの仕様を自由に選ぶことができ、約15,000円分のクレジットが付きます。VPSの仕様がどれくらい必要か、サポートに相談することも可能です。

• クラウドファイアウォールのアドオン。追加の月額料金を支払えば、クラウドファイアウォールでサーバを守れます。ニーズに合わせてファイアウォールのルールを管理でき、仮想プライベートネットワークも設定できます。
• マネージドサービス（有料オプション）。サーバー管理を行う時間がない場合、有料でKamateraに行ってもらうことができます。OSの自動アップデート、セキュリティパッチ、サーバの監視などが含まれます。
• 毎日自動バックアップ。少額の月額料金を支払うと、サーバのデータを毎日自動的にバックアップできます。バックアップされたデータは、サーバの外部にある記憶装置に保管され、いつでも復元できます。

Linuxサーバーのホスティング詳細については、Kamateraの総合レビューをご覧ください。

4. IONOS：スケーラブルで柔軟な低価格Linuxレンタルサーバー

IONOSはLinuxホスティングに特化しており、CentOS、Debian、Ubuntuなどの最新Linuxディストリビューションを幅広く提供しています。要件に合ったディストリビューションを選択すると、アプリケーションに合わせた環境が提供されます。

IONOSの優れた点のひとつは、需要に応じてシームレスでスムーズにスケールアップまたはスケールダウンできることです。最初は小規模に始めて、必要に応じてすぐにリソースを追加できるので、パフォーマンスやコストを常時最適化できます。Kamateraと同じく、使用した分だけ支払うという料金体系となっています。

IONOSのLinuxベースの共有プランは、特に最初の期間はかなり安くなり、長期プランはわずか$1.00/月から加入できます。また、無制限の帯域幅やSFTPアカウント、最新のPHPバージョンとMariaDB 10またはMySQL 8データベースを始めとする幅広いリソースにアクセスできます。さらに、すべての共有プランには毎日のバックアップと24時間年中無休のカスタマーサポートも付いています。

特長

• 安全性抜群のインフラ。IONOSのgeo冗長ストレージがサイト情報を複数の安全なデータセンターに保存しますので、サイトの可用性を確保し、ファイルを確実に保護できます。

• 毎日のバックアップと復元。自動バックアップでデータを最大6日間保管でき、変更を元に戻したり、失われた情報を簡単に復元できます。

• 柔軟な支払いオプション。IONOSでは長期契約プランだけでなく月単位の支払いも可能なので、ホスティングコストを簡単に調整できます。

• MyWebsite Nowビルダー。使いやすいウェブサイトビルダーで、AIを活用してテンプレートをカスタマイズして、完成度の高いサイトをほんの数分で作成・公開できます。

性能の詳細については、IONOSの完全レビューをご覧ください。

5. InterServer：Linuxベースのレンタルサーバプランはリソースが無制限

InterServerはLinux共用レンタルサーバプランが1つしかありませんが、魅力は満載です。価格はHostingerと同じような価格設定となっていますが、月払いでLinuxサーバを利用したい場合は、InterServerの月間プランは業界でもかなり低価格となっています。

InterServerの柔軟なLinuxホスティングプランは、仕様もかなり充実しています。サイト数、ストレージ容量、データ転送量はそれぞれ無制限で、バックアップは毎週自動的に行われます。「InterShield」というセキュリティ機能は、次世代型の機械学習ファイアウォールと自社のマルウェアデータベースを活用してサイトの安全を守ります。

サーバ地点はロサンゼルスとセコーカスの2か所しかありませんが、アメリカでは満足できる表示速度となっています。グローバルコンテンツキャッシングにより、西ヨーロッパでもまずまずの速度となっています。テストでは稼働率が高く、信頼性の高いサービスであることが分かりました。

特長

• デベロッパーも満足。InterServerはSSH接続が可能で、Ruby on Rails、Python、node.jsなど、主な開発フレームワークや言語に対応しています。
• Inter-Proxy キャッシング。Inter-Proxyキャッシングという独自技術は、すべてのレベルにおいてコンテンツを高速で配信するために役立ちます。SSDキャッシング、LSCacheなどのほか、Cloudflare CDNも含まれます。
• LiteSpeedウェブサーバー。InterServerはパワフルなLiteSpeed技術を採用していますから、サイトの表示を大幅に高速化できます。
• クラウドVPS。InterServerはパワフルなクラウドVPSも提供しています。スライス単位で購入できるので、仕様を必要に応じて追加できます。スライス1個あたり、CPU1コア、メモリ2GB、ストレージ容量30GB（SSD）、帯域幅2TBとなっています。より多くのスライスを購入すると、表示速度が改善され、リソースを増やすことができ、マネージドサービスも利用できるようになります。

プランの詳細については、InterServerの完全レビューをご覧ください。

6. InMotion Hosting：無料マーケティングツール付きのLinuxホスティング

「サイトの成功にマーケティングが欠かせない！」という方には、InMotion Hostingが最適かもしれません。InMotionの最大の魅力は、共用サーバプランとWordPress用レンタルサーバプランで$150（約22,500円）相当の無料広告クレジットを受け取れることでしょう。このような特典を提供している企業は少なく、特に基本プランではほとんど見かけません。

InMotion Hostingは、マーケティングサポートに力を入れており、全プランに無料の訪問者分析ツールが付いている他、ドラッグ＆ドロップ形式のウェブサイトビルダーも提供しています。バックアップ機能も充実しており、自動バックアップの設定をカスタマイズでき、データは遠隔地に保管されます。無料ではありませんが、手頃なので、料金を支払う価値は十分あります。

ただし、欠点もあります。Proプランにアップグレードしなければ、稼働率は保証されません。Proプランでは、稼働率が99.999%を下回った分だけクレジットを請求できます。

特長

• デベロッパーツール。InMotion Hostingはデベロッパーにおすすめのホスティングサービスです。全プランでSSH接続が可能であるほか、Ruby、PHP、PostgreSQL、MySQLをサポートしています。
• 共用レンタルサーバープランはリソースが無制限。InMotionのLaunchプラン、Powerプラン、Proプランは、サイト数、帯域、メールアドレス数が無制限となっています。また、ストレージ容量も無制限で、高機能のNVMe SSDストレージを採用しています。
• Google Workspaceとの連携。Google Workspaceを活用している場合、InMotion Hostingなら簡単にワークフローに組み込めます。共有レンタルサーバープラン、WordPressプラン、およびリセラープランでは、Google Workspaceをアドオンとして提供しています。
• 90日間返金保証。InMotion Hostingでは、90日間もサービスを試用できます。返金保証が業界標準より3倍長いのです。保証期間内に解約すれば、理由を問わずに全額を返金してもらえます。

InMotion Hostingがあなたのニーズに合っているかは、InMotion Hostingの詳細レビューをご覧ください。

その他おすすめのLinuxレンタルサーバー

7. Nexcess

WordPress、Magento、WooCommerceサイト用のLinux対応レンタルサーバーをお探しなら、Nexcessがおすすめです。フルマネージドホスティングだけでなく、無料移行、広大なCDNネットワーク、ステージングサイト、専用プラグインなどの特典が付いています。自身で細かく設定したい場合、NexcessのクラウドベースのLinuxホスティングプランは開発者向けなのでおすすめですが、プランはかなり高めです。

しかし、Nexcessは「Object Cache Pro（WordPressとWooCommerce用の独自開発のパフォーマンスモニタリングツール）」、Magentoストアの自動スケーリングなど、強力な最適化機能が満載ですので投資する価値は十分あります。Nexcessのフルマネージドホスティング価格は業界でも妥当な金額と言えますが、フルマネージドホスティング以外のプランに関しては、この記事の他社のレンタルサーバーの方がコスパが良いです。

あなたにピッタリのLinuxレンタルサーバーは？

Linuxレンタルサーバはニーズを検討して選びましょう。安くて高速のレンタルサーバが欲しい方にはHostingerがおすすめです。HostingerのLinuxサーバが一番おすすめなのは、料金プランが手頃で、サイトの表示を高速化する最適化ツールとセキュリティ機能が充実しているからです。

セキュリティ重視で手頃な価格のレンタルサーバーをお探しなら、A2 Hostingも良いでしょう。毎日配信のセキュリティアップデート、KernelCareとHackScan保護、不審な設定を元に戻すセルフヒーリングサーバーを利用できます。多くのホスティング会社では、これらの機能が付いているプランは料金がはるかに高いので、A2 Hostingはお得です。

自分でサーバ管理を行いたい場合、Kamateraをご検討ください。Kamateraのプランはとても柔軟性が高く、プランを自由にカスタマイズでき、デベロッパーに最適です。プロジェクト（および予算）に必要なサーバーを正確に作成できます。

この記事でおすすめしたサービスを以下の表に簡単にまとめてみましたのでご参考ください。

よくある質問

Linuxサーバーとは？

Linuxサーバとは、サーバOSにLinuxが使用されているあらゆる種類のWebサーバのことです。Linuxはオープンソースで無料で使用できるだけでなく、開発者がとても使いやすい仕様になっているので、人気があります。Linuxサーバは手頃な価格でありながら、多目的で柔軟なホスティングなのです。初めてWebサイトを構築する場合、HostingerのhPanelなどLinuxベースのコントロールパネルは操作しやすいのも魅力的です。

Linux対応の共有またはVPSサーバーではどちらの方が良いですか？

どちらが良いかは個人のニーズによって異なります。小規模なサイトの運営には、共有ホスティングプランで十分対応できます。プログラマー、デザイナー、開発者、または大規模なサイトを運営する方には、VPSホスティングの方が柔軟性が高くカスタマイズ機能が豊富なのでよりニーズに適していると言えるでしょう。例えば、KamateraのLinux VPSプランは、特に拡張性が高く、ほとんどのプロジェクトに対応できます。

Linuxホスティングは初心者でも大丈夫ですか？

Linuxホスティングは技術的な要素が多いですが、大半のレンタルサーバー会社は使いやすいコントロールパネルを提供しています。また、通常は若干割高になりますが、一部の会社ではマネージドホスティングも提供しています。例えば、InterServerのマネージドクラウドプランには追加料金が必要ですが、4コア以上を購入すると自動的にマネージドホスティングの対象となります。

Linuxホスティングを選ぶメリットは？

Linuxホスティングは、他のホスティングオプションよりも費用対効果や安全性が高く、カスタマイズもしやすい場合が多いです。また、様々なサイトやアプリケーションにおいて、より優れたパフォーマンスや拡張性が期待できます。例えば、IONOSの共有Linuxホスティングプランはいつでも拡張が可能で、サイトを中断することなくリソースを自由に調整することができます。